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テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)株主優待新設|1,000株で実質利回り6.29%、財務と還元余力もチェック

テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)株主優待新設|1,000株で実質利回り6.29%、財務と還元余力もチェック

高配当銘柄と株主優待をこよなく愛する自称『ハイブリット投資家』のペリカン(@Pelican_Blog )でございます。
本日も、ブログをご覧いただきありがとうございます┏○))ペコ

本日考察する銘柄は、テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)です。2026年9月29日の大引け後に、株主優待制度の新設を発表しました。まずは、どんな会社なのかから見ていきましょう。

テイクアンドギヴ・ニーズはどんな会社?

社名 株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ(4331・東証プライム)
代表者 代表取締役会長 野尻佳孝
代表取締役社長 岩瀬賢治
本社所在地 東京都品川区東品川2-3-12 天王洲ベイタワー
📍 本社をストリートビューで見る
設立 1998年10月
決算月 12月
時価総額 約130億円(890円×発行済株式数1,461.9万株)
事業内容 ハウスウェディング(直営59店舗85会場)、ホテル「TRUNK」の運営

ハウスウェディングのパイオニアで、売上の97%を国内ウェディングが占めます。中期経営計画では、ホテル事業を2035年度に利益の柱へ育てる方針です。

この記事のポイント

新設された優待は700株以上が対象で、1,000株を境に1株あたりのポイントが大きく増える設計です。ポイントを1ポイント0.8円で換算すると、配当と合わせた実質総合利回りは700株で5.14%、1,000株で6.29%です。

一方で、自己資本比率は36.8%、今期予想ROEは4.5%で、配当性向は来期予想で8割を超えます。

記事中の利回りは、すべて基準株価890円(2026年9月29日のPTS価格)で計算しました。

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新設された株主優待の中身

保有株数に応じてポイントがもらえる

毎年12月末に700株以上を持つ株主に、「テイクアンドギヴ・ニーズプレミアム優待倶楽部」のポイントが贈られます。グルメや家電などに交換できますが、交換商品の市価と比べた実質的な価値は1ポイント0.8円程度のため、この記事では0.8円で換算します。

保有株数 ポイント 実質価値 1株あたり
700〜799株 5,000 4,000円 5.7円
800〜899株 6,000 4,800円 6.0円
900〜999株 8,000 6,400円 7.1円
1,000〜1,999株 20,000 16,000円 16.0円
2,000〜2,999株 40,000 32,000円 16.0円
3,000株〜 90,000 72,000円 24.0円

※実質価値は1ポイント0.8円で換算した筆者の目安で、会社の公表値ではありません。1株あたりは実質価値を各区分の下限株数で割った値です。900株から1,000株へ100株増やすだけでポイントは2.5倍になるので、狙うなら区分の下限ちょうどが効率的です。長期保有による加算はありません。

初回は今年12月末、繰り越しには条件あり

初回の基準日は2026年12月末で、案内の発送と特設サイトの開設は2027年2月の予定です。期末配当と同じ基準日なので、12月末に700株を持っていれば配当と優待がそろいます。

ポイントを翌年へ繰り越せるのは、同じ株主番号で2回連続して名簿に載り、700株以上を持ち続けた場合だけです(1回まで)。全株売却や証券会社の貸株サービスの利用で株主番号が変わるとポイントは失効するので、貸株を使っている方は注意が必要です。

大株主と優待の設計

筆頭株主は代表取締役会長の野尻佳孝氏で、保有は246万株(16.8%)。子会社TRUNKの代表取締役社長も兼ねています。四季報では浮動株比率16.8%、特定株比率53.3%で、市場に出回る株が少ない構成です。

会社は優待の目的に、株式の流動性向上と投資家層の拡大を挙げています。ポイントは3,000株以上の90,000ポイントで頭打ちになるため、保有株数に比例して増え続ける設計ではありません。

配当と株主還元

決算期 年間配当 EPS 配当性向
25年3月期 40円 243.2円 16.4%
25年12月期(9か月) 31円 赤字 ―
26年12月期(会社予想) 40円 54.8円 73.0%
27年12月期(四季報予想) 40円 47.9円 83.5%

中期経営計画では株主資本配当率(DOE)3.0%以上を掲げており、今期の40円はDOE3.3%(BPS1,207円で計算)と、この方針に沿った水準です。

気になるのは配当性向で、今期は固定資産売却益を含めても7割超、来期は8割を超える見込みです。2026〜2030年度の株主還元枠は5年で30億円ですが、発行済株式数で単純計算すると年40円の配当だけで約29億円に達し、計画上は大きな増配の余地がほとんど見えません。

業績

決算期 売上高 営業利益 純利益
25年3月期 47,668 4,104 3,547
25年12月期(9か月) 35,709 1,622 −81
26年12月期(会社予想) 49,000 1,500 800
27年12月期(四季報予想) 51,000 1,600 700

(単位:百万円)25年12月期は決算期変更による9か月の変則決算です。

良い点

中間期は婚礼単価が計画を上回り、通期予想を上方修正しました(売上高+11.6億円、営業利益+2.6億円)。平均婚礼単価は427.6万円で前年同期比+19.3万円、2027年以降の受注残件数は前年同期比125.8%と、来期以降の土台は積み上がっています。

気になる点

営業利益は25年3月期の41億円から15億円へ落ち込み、営業利益率は3%台です。ホテル開業に向けた採用・広告の先行投資が理由で、中期経営計画でも27年度の営業利益は16億円、本格的な回復は2028年度以降の計画です。

今期の純利益800百万円も、中間期に計上した固定資産売却益973百万円に支えられた数字です。

財務と余力指数

項目 25年12月末 26年6月末
自己資本比率 34.0% 36.8%
有利子負債 23,488 20,215
現金及び預金 6,586 4,837
ネット有利子負債 16,902 15,378

(単位:百万円)有利子負債はリース債務を含む会社資料の数値です。借入金の返済は進んでいるものの、現金を大きく上回る有利子負債を抱えた状態です。25年12月期(9か月)の営業CFは11.9億円でした。中期経営計画の自己資本比率の目標も、2030年度で34%以上にとどまります。

🙋
 
 

「余力指数」って、何を見ている数字なんですか?

ペリカン
 
 

ROE(自己資本に対して稼いだ割合)から、DOE(自己資本に対して配った割合)を引いた数字です。差が大きいほど稼ぎが会社に残り、増配や優待拡充の余力があると考えます。

基準株価890円、BPS1,207円(四季報掲載値)で計算すると、今期予想のROEは4.5%、DOEは3.3%で、余力指数は+1.2ptです。ただ今期は固定資産売却益を含むため、四季報の来期予想(EPS47.9円)で見ると、ROE4.0%・DOE3.3%で+0.7ptまで縮みます。実績は、25年12月期が9か月決算で赤字のため算出できません。

余力指数(ROE−DOE)の目安 5段階(余力たっぷり・余力じゅうぶん・余力あり・やや物足りない・取り崩し)

テイクアンドギヴ・ニーズは、どちらのベースでも「やや物足りない」(0〜+3pt)の区分に入ります。今回の優待費用も、この範囲から賄うことになります。

株価の反応と実質総合利回り

PTSで2割高

発表は大引け後で、9月29日の終値740円に対し、PTSでは890円(+150円、+20.3%)まで買われました。この記事の利回りは、この890円で計算しています。

株数別の実質総合利回り

株数 投資額 配当 優待(実質) 実質総合利回り 4.5%を保てる株価
100株 89,000円 4,000円 ― 4.49% 888円
700株 623,000円 28,000円 4,000円 5.14% 1,015円
800株 712,000円 32,000円 4,800円 5.17% 1,022円
900株 801,000円 36,000円 6,400円 5.29% 1,046円
1,000株 890,000円 40,000円 16,000円 6.29% 1,244円
3,000株 2,670,000円 120,000円 72,000円 7.19% 1,422円

優待は1ポイント0.8円で換算しています。700株で4.5%を保てる株価は1,015円で、基準株価890円を上回ります。2,000株は1,000株と同じ6.29%で、100株は優待がなく配当のみの4.49%です。ポイントを額面1円で計算した場合は、700株で5.30%、1,000株で6.74%になります。

投資指標は、PERが16.2倍(今期予想EPS54.8円)、PBRが0.74倍(BPS1,207円)です。

ペリカン投資基準との照合

基準 評価 コメント
好財務(自己資本比率60%以上) × 36.8%(26年6月末)。有利子負債202億円に対し現金48億円のネットデット
配当利回り4%超 ⭕️ 4.49%(年40円)。終値740円なら5.41%
PER15倍以下 △ 16.2倍。四季報の来期予想EPSでは18.6倍
ROE(8%超で⭕️、10%超で◎) × 今期予想4.5%(売却益込み)。来期予想ベースは4.0%
余力指数(ROE−DOE) △ +1.2pt「やや物足りない」。来期予想ベースは+0.7pt
実質総合利回り4.5%超 ⭕️ 700株で5.14%(0.8円換算)。1,000株なら6.29%(◎相当)

ペリカンスコア 44 / 100点 (基準株価890円・2026年9月29日時点)

📋 ランク:D(数字面では見送り)|タップでランク表を開く ▼

📋 ペリカンスコアのランク表

ランク 点数 目安
S 90〜100 数字の面ではほぼ文句なし
A 75〜89 条件がそろった優良候補
B 60〜74 検討候補。一部に弱点あり
― ここまでが検討ライン ―
C 45〜59 弱点が目立つ。様子見
D ◀ 0〜44 数字の面では見送り

※ペリカン独自の目安で、格付け会社の信用格付けとは関係ありません。点数は基準株価で変わり、優待の中身や制度変更のリスクは含みません。売買の判断は必ずご自身で。

合格したのは配当利回りと実質総合利回り(700株で判定)で、財務とROEが×でした。優待の新設で利回りは基準を超えたものの、それ以外の数字が点数を押し下げています。なお1,000株で判定すると、49点のCランクになります。

まとめ

新設された優待は12月末に700株以上が対象で、1,000株を境に1株あたりの価値が大きく上がります。1ポイント0.8円で換算した実質総合利回りは700株で5.14%、1,000株で6.29%で、700株で4.5%を保てる株価は1,015円です。

配当は中期経営計画でDOE3.0%以上を掲げ、今期予想は年40円(DOE3.3%)です。婚礼単価は前年同期比+19.3万円、2027年以降の受注残件数は前年同期比125.8%と伸びています。

一方、自己資本比率は36.8%、ネット有利子負債は154億円で、今期予想ROEは4.5%(固定資産売却益込み)、余力指数は+1.2ptです。配当性向は来期予想で83.5%、ホテル事業の利益本格化は2028年度以降の計画です。

📚 最後までお読みいただきありがとうございました

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(※あくまで個人の見解です。投資判断はご自身の責任でお願いします!)

出典

  • テイクアンドギヴ・ニーズ「株主優待制度の導入に関するお知らせ」(2026年9月29日)
  • 同社「2026年12月期 中間期 決算説明資料」
  • 同社 中期経営計画「EVOL2030 Final Stage Toward 2035 Vision」
  • 株価:2026年9月29日の終値およびPTS価格

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