高配当銘柄と株主優待をこよなく愛する自称『ハイブリット投資家』のペリカン(@Pelican_Blog)でございます。
本日も、ブログをご覧いただきありがとうございます┏○))ペコ
今回はサッポロホールディングス(2501)を取り上げます。新しい中期経営計画の発表と株主優待の大幅拡充、さらに株式分割まで重なって情報が渋滞しているので、ペリカン基準で「買うのか買わないのか」まで一気に整理していきます。
※本記事の試算はすべて株価1,960円(2026年8月7日終値)を基準にしています。
📊 業績:数字のクセを見抜くのがポイント
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | EPS |
|---|---|---|---|---|
| 23.12期 | 5,186億円 | 118億円 | 87億円 | 22.4円 |
| 24.12期 | 5,308億円 | 104億円 | 77億円 | 19.8円 |
| 25.12期 | 5,069億円 | 244億円 | 195億円 過去最高益 |
50.0円 |
| 26.12期予 | 5,050億円 | 60億円 | 2,960億円 | 759.3円 |
| 27.12期予 | 5,100億円 | 240億円 | 170億円 | 43.6円 |
「26.12期、純利益のケタおかしくない!?」と思いますよね。これは海外事業の資産譲渡等による特別利益が乗った数字で、本業の実力ではありません。
証拠に営業利益は前期比75%減の60億円まで沈み、翌27.12期にはEPS43.6円と一気に素の実力値に戻る計画になっています。
💡 26.12期は「特別利益の当たり年」。ここのEPS759円や激安PERに飛びつくのは危険、というのが今回いちばん大事なポイントです。
💰 配当:実質2倍以上の大幅増配
まず配当推移から(21.12期〜25.12期は分割前ベース)。
42円 → 42円 → 47円 → 52円 → 90円
(21.12期 → 25.12期)
そして2026年1月1日付で1株につき5株の株式分割を実施。26.12期は中間20円+期末20円=年40円予想です。
「90円→40円で減配?」と見えますが、25.12期の90円は分割後換算で18円相当。つまり18円→40円で実質2倍以上の増配というのが正しい理解になります。
DOE実績は3.4%(25.12期)。新中計で掲げた「DOE3%以上を目安に、2030年までに5%以上を目指す累進配当」の初年度として、すでに目安ラインをクリアしています。
🎁 株主優待:ここが今回の目玉!
中期経営計画2027-2030の策定に合わせて、優待も大幅に拡充されました。2026年12月31日基準日から新制度スタートです。
【新制度】※すべて分割後株式数
| 保有株数 | 1年以上3年未満 | 3年以上(長期優遇) |
|---|---|---|
| 100〜299株 | 電子クーポン 1,000pt | 電子クーポン 1,000pt |
| 300〜999株 | クーポン2,000pt /寄付2,000円 |
クーポン4,000pt /ビール12本 /飲料3,000円相当 /寄付3,000円 |
| 1,000〜1,999株 | クーポン4,000pt /寄付4,000円 |
クーポン8,000pt /ビール24本 /飲料6,000円相当 /寄付6,000円 |
| 2,000株以上 | クーポン8,000pt /寄付8,000円 |
クーポン15,000pt /ビール48本 /飲料12,000円相当 /寄付12,000円 |
※1,000株以上はさらに、サッポロライオングループ等で使える「株主様ご優待割引券(20%割引券)」5枚を別途贈呈。
注目ポイント3つ
1️⃣ 電子クーポンが新規導入
株主限定Webサイトに会員登録して取得し、1ポイント=1円としてサッポログループのECサイトやサッポロライオン等の店舗で使えます。「ビールか飲料か寄付か」の三択だった従来より、格段に使い勝手が良くなりました。
2️⃣ 長期保有者は電子クーポン選択時に増額
たとえば300株なら2,000pt→4,000ptと倍増。「長くホールドするほど得をする」という設計は、ペリカン的にかなり好みです。
3️⃣ 100株から優待がもらえるように
旧制度の最低単位は分割前100株(=分割後500株)でしたが、新制度では分割後100株から対象に。参加ハードルが大きく下がりました。
⚠️ 重要な条件:この銘柄はクロス取引で取れません
優待対象は「12月末時点で100株以上、かつ継続して1年以上保有」の株主。基準日(6月30日・12月31日)の株主名簿に、同一株主番号で3回以上連続して記載されている必要があります。現物での長期保有が大前提の銘柄です。
✅ ただし初年度は特例あり!
2026年12月31日時点で100株以上保有していれば、継続保有期間が1年未満でも「1年間継続保有している」とみなされます。つまり今年中に仕込めば初回から優待がもらえるということ。ここは狙い目ですね。
💹 配当+優待の総合利回り(株価1,960円で試算)
さて、ハイブリッド投資家として一番知りたいのがここ。配当と優待を合算した総合利回りを株数別に計算しました。
| 保有株数 | 投資額 | 年間配当 | 優待相当額 | 総合利回り |
|---|---|---|---|---|
| 100株 | 19.6万円 | 4,000円 | 1,000円 | 2.55% |
| 300株 | 58.8万円 | 12,000円 | 2,000円 | 2.38% |
| 300株(3年以上) | 58.8万円 | 12,000円 | 4,000円 | 🏆 2.72% |
| 500株 | 98.0万円 | 20,000円 | 2,000円 | 2.24% |
| 500株(3年以上) | 98.0万円 | 20,000円 | 4,000円 | 2.45% |
| 1,000株 | 196.0万円 | 40,000円 | 4,000円+割引券 | 2.24%+α |
| 1,000株(3年以上) | 196.0万円 | 40,000円 | 8,000円+割引券 | 2.45%+α |
| 2,000株(3年以上) | 392.0万円 | 80,000円 | 15,000円+割引券 | 2.42%+α |
この表から見えること
- 配当単体の利回りは2.04%。優待を乗せても2.7%前後で、利回り4%の壁には遠く届きません
- いちばん効率がいいのは300株。500株と優待内容がまったく同じなのに投資額は6割で済むため、300株ちょうどが最も利回りが高くなります(3年以上保有で2.72%)
- 100株も2.55%と健闘。少額でお試しするならここ
- 逆に株数を増やすほど利回りは落ちる構造なので、大量保有のうまみは薄い
⚠️ 気になる点
1. 自己資本比率33.7%(26.3期末)
総資産6,380億円に対して自己資本2,149億円。有利子負債は1,808億円と相応の規模です。私の好みである60%以上には遠く、財務の余裕度は決して高くありません。
2. 実力ベースのPERは約45倍
26.12期予想EPS759.3円をそのまま使うとPERは2.6倍という驚異の数字になりますが、これは一過性。実力に近い27.12期予想EPS43.6円で計算するとPERは約45倍です。表面上の激安PERに騙されないよう注意しましょう。ちなみにPBRも3.49倍(BPS561.4円)と、割安感はありません。
3. ROEも実力は9.4%
26.12期予想の138%は特別利益込みで参考外。実力値の9.4%は決して悪くないですが、私が「文句なし」とする15%超には届きません。
4. クロス不可・現物長期保有が前提
1年以上の継続保有が条件なので、優待目的のつなぎ売りは使えません。3年握って初めて長期優遇に到達する設計です。
💡 ペリカン投資基準との照合
| 基準 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 好財務 | △ | 自己資本比率33.7%、有利子負債1,808億円はやや重い |
| 配当方針が明確 | ⭕️ | DOE基準の累進配当を導入、実質2倍増配 |
| 中期経営計画 | ⭕️ | 2027-2030策定済み、財務目標・還元方針とも具体的 |
| 配当利回り4%超 | ✗ | 2.04%。優待込みでも2.72%が上限 |
| PER15倍以下 | ✗ | 実力ベースで約45倍、PBRも3.49倍 |
| ROE | △ | 実力9.4%。悪くはないが15%には届かず |
| 株主優待 | ⭕️⭕️ | 大幅拡充+長期優遇+電子クーポン化は文句なし |
🎯 投資判断:優待狙いで少額なら「アリ」、本格投資は見送り
優待は素晴らしい。でも数字は基準未達。これが正直な評価です。
累進配当の導入、優待の大幅拡充、長期保有者の優遇と、株主還元への本気度は間違いなく上がっています。ハイブリッド投資家としては、電子クーポン導入で使い勝手がグッと良くなった点は素直に嬉しいところ。
ただ、総合利回り2.7%前後、実力PER約45倍、自己資本比率33.7%という数字は、ペリカン基準では明らかに買い場ではありません。
📝 ペリカンの結論
投資判断:優待狙いで100株〜300株なら検討、大量保有は見送り △
- 100株(19.6万円):お試しで優待生活を楽しむなら悪くない
- 300株(58.8万円):3年ホールドで総合利回り2.72%。優待効率は最良
- 500株以上:利回りが落ちるだけなので妙味なし
私自身の考えとしては、2026年内に300株を仕込んで初年度特例で優待を取り、そのまま3年保有して長期優遇に乗せるというのが一番おいしい入り方かなと思っています。
ただし本命の主力株にはなり得ないので、あくまでサブポジション。他にもっと魅力的な高配当株があるなら、そちらを優先します。
結論:優待目的の少額保有ならアリ。配当目的の本格投資としては見送り。
(※あくまで個人の見解です。投資判断はご自身の責任でお願いします!)
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