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キタック(4707)記念優待クオカード1000円分!名証重複上場で実質利回り4.67%

キタック(4707)記念優待クオカード1000円分!名証重複上場で実質利回り4.67%

高配当銘柄と株主優待をこよなく愛する自称『ハイブリット投資家』のペリカン(@Pelican_Blog )でございます。
本日も、ブログをご覧いただきありがとうございます┏○))ペコ

本日考察する銘柄は、キタック(4707)です。名古屋証券取引所メイン市場への重複上場を記念して、記念株主優待の実施が発表されました。まずは、どんな会社なのかから見ていきます。

キタックはどんな会社?

会社名 株式会社キタック
証券コード・市場 4707(東証スタンダード市場/名証メイン市場)
代表者 代表取締役社長 中山 正子
本社所在地 新潟県新潟市中央区新光町10番地2
📍 本社をストリートビューで見る
設立・上場 1973年2月設立/1998年10月上場(決算期10月20日)
時価総額 約20.3億円(基準株価340円×発行済5,969千株)
事業構成 建設コンサルタント89/WEBソリューション5/不動産賃貸等5(2025年10月期)

新潟県を地盤とする中堅の建設コンサルタントです。地質調査と土木設計が中心で、主要な販売先は新潟県と国土交通省。官公需への依存が大きく、時価総額は約20億円、浮動株比率14.5%というかなりの小型株です。

この記事の結論

記念優待はクオカード1,000円分。100株なら配当と合わせた実質総合利回りは5.00%まで乗ります。ただし、この優待は今回限りです。翌期以降に残るのは配当だけで、利回りは2%台に戻ります。

340円という水準でも、この一過性の上乗せを理由に100株を入れる気にはなれません。(売買の判断は必ずご自身で)

記事中の利回りは、すべて基準株価340円(2026年9月4日終値)で計算しました。

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名証重複上場の記念優待はクオカード1,000円分

優待の内容

保有株式数 基準日 優待内容
100株以上 2026年10月20日現在 クオカード 1,000円分

100株以上であれば一律1,000円分で、長期保有の条件もありません。株数を増やしても優待は増えないので、100株がいちばん効率の良い持ち方になります。

クオカードは額面がそのまま使えますので、利回り計算にも1,000円をそのまま入れて問題ありません。割引券タイプのように「いくら買い物すれば使えるのか」を考える必要がないぶん、素直に評価できる優待です。

権利を取るなら10月16日(金)まで

この銘柄でいちばん注意が必要なのは、日付です。キタックの決算期は10月20日で、月末ではありません。記念優待の基準日も2026年10月20日現在の株主名簿となっています。

  • 権利付最終売買日:2026年10月16日(金)
  • 権利落ち日:2026年10月19日(月)
  • 権利確定日:2026年10月20日(火)

10月16日(金)の取引終了時点で100株以上を保有していれば権利が取れます。「月末までに買えばいい」という感覚でいると2週間近く遅れますので、カレンダーに入れるなら10月16日です。期末配当7円の権利確定日も同じですから、優待と配当はまとめて取れる形になります。

贈呈は2027年1月予定で、定時株主総会の招集ご通知に同封して発送されます。権利を取ってから手元に届くまで約3か月です。

今回限りの優待である点

リリースには、重複上場に係る記念株主優待は今回限りである旨がはっきり書かれています。継続的な優待制度が新設されたわけではありません。

今後の株主還元についても、収益力の強化による継続的・安定的な配当を重視するという書き方にとどまり、優待の常設化には触れられていません。期待を上乗せしないほうが安全なところです。

配当と株主還元

配当は2021年10月期から2024年10月期まで5円が続き、2025年10月期に7円へ引き上げられました。2026年・2027年10月期も予想は7円で、据え置きです。

基準株価340円での配当利回りは2.06%。会社予想1株益30.35円に対する配当性向は23.1%です。数字の上では増配余地がありますが、4期据え置いたあとに2円動いたという歩みを見ると、記念優待をきっかけに還元姿勢が大きく変わるとまでは読みにくいところです。

業績:本業は改善、受注は減少

決算期 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益 1株配
2024年10月期 3,342 362 393 279 49.9円 5円
2025年10月期 3,467 146 163 207 37.1円 7円
2026年10月期
会社予想
3,587 254 259 170 30.35円 7円
2027年10月期
四季報予想
3,650 300 300 200 35.7円 7円

(単位:百万円)。2026年10月期は会社予想と四季報予想がほぼ一致しています。

良い点

2026年10月期中間期(2025年10月21日〜2026年4月20日)は、営業利益が前年同期比19.7%増の2億3,200万円、経常利益が13.4%増の2億3,300万円。売上高が1.1%増にとどまるなかでの増益で、設計案件の受注が増えて外注費比率が下がったことが効いています。

営業キャッシュフローも2億6,100万円のプラスと、前年同期のマイナス1億2,200万円から黒字転換しました。売上債権および契約資産が1億4,000万円減ったことが主な要因です。

事業環境も追い風です。第1次国土強靭化実施中期計画では2026年度からの5年間で概ね20兆円強程度の事業規模が目指されており、防災・減災とインフラ老朽化対策はこの会社の中核業務そのものです。

気になる点

中間期の受注高は14億1,900万円で、前年同期比25.2%減。売上は横ばいでも、これから積み上がる仕事が2割以上減っているということです。能登半島の復興工事が減少したことが背景にあります。

中間純利益は25.4%減の1億7,900万円。営業・経常が増益なのに純利益が減ったのは特別利益の差で、前年同期は国庫補助金1億4,200万円を計上していました。裏を返せば、前期の利益は補助金でかさ上げされていたことになります。

そして今期の会社予想は通期純利益1億7,000万円ですが、中間期ですでに1億7,900万円で進捗率105%。前期も中間2億4,000万円に対し通期2億700万円でしたから、下期は利益が出にくい構造のようです。上期の進捗が良いから上方修正、とは考えないほうがよさそうです。

会社側の説明

厳しめに書きましたので、会社の見方も並べておきます。会社は市場環境そのものは底堅いとしており、防災・減災対策に加えインフラの老朽化対策が推進されるため、需要は今後も継続すると予想しています。また2025年11月には省エネルギー投資促進事業の補助金2億1,300万円の交付決定を受けており、残りは2027年10月期に特別利益として計上される見込みです。

財務と余力指数

自己資本比率は54.7%(2026年4月20日時点)。私の好みである60%以上には届きませんが、極端に低いわけでもありません。気になるのは借入で、短期・長期を合わせた有利子負債は約22億4,500万円。対する現金及び預金は6億8,900万円です。時価総額20億円の会社としては、借入の存在感が大きく見えます。

🙋
 
 

ペリカンさん、記事によく出てくる「余力指数」って何ですか?

ペリカン
 
 

ROEから DOE を引いた数字です。ROEは自己資本に対して稼いだ割合、DOEは自己資本に対して配った割合。その差は稼いだうち会社に残った分で、大きいほど増配や優待新設の余力があります。配当性向と違って自己資本という安定した土台で見るので、単年の特別利益に振り回されにくいのが利点です。

DOEは「1株配当 ÷ BPS」で計算します。キタックの2025年10月期は 7円 ÷ 630.8円 = 1.1%。ROE実績6.1%との差は+5.0ptです。2026年10月期は予想ROE4.6%に対しDOE1.1%で、余力指数は+3.5ptとなります。

決算期 ROE 1株配 BPS DOE 余力指数
2025年10月期 6.1% 7円 630.8円 1.1% +5.0pt
2026年10月期
予想
4.6% 7円 630.8円※ 1.1% +3.5pt

※2026年10月期末のBPSは未開示のため、2025年10月期の630.8円を仮置きしています。なお2025年10月期のROE 6.1%には国庫補助金による特別利益が含まれています。

余力指数(ROE−DOE)の目安 5段階(余力たっぷり・余力じゅうぶん・余力あり・やや物足りない・取り崩し)

キタックの+3.5ptは、5段階でいうと「余力あり」の区分です。自己資本を取り崩して配当している状態ではなく、増配の余地は残っています。ただし余力指数がプラスなのはDOEが1.1%と低いからでもあり、ROE自体が4.6%予想と小さい点は割り引いて見る必要があります。

実質総合利回りと投資指標

基準株価 340円(2026年9月4日終値)
最低投資額(100株) 34,000円
予想PER 11.2倍(会社予想1株益30.35円)
PBR 0.54倍(BPS 630.8円)
予想配当利回り 2.06%(年7円)
ROE 実績6.1%/予想4.6%
自己資本比率 54.7%(2026年4月20日時点)

PER・PBRは終値340円、BPSは2025年10月期末の630.8円で計算しています。

100株での受取 金額 利回り
配当(7円×100株) 700円 2.06%
記念優待クオカード(今期限り)※ 1,000円 2.94%
2026年10月期の合計(今期限り)※ 1,700円 5.00%
2027年10月期以降(配当のみ) 700円 2.06%

※記念優待は2026年10月20日の基準日に限り贈呈されるもので、翌期以降は付きません。

年間受取額を4.5%で割り戻すと、記念優待込みの1,700円なら1株377円、配当だけの700円なら1株155円が目安になります。前者は今期の権利取りだけを見た数字、後者は継続保有を前提にした数字です。

一過性の還元を含んだ377円という逆算値は、上限株価としては採用しません。判断に使うのは、継続ベースの155円のほうです。基準株価340円はそこから大きく離れていますので、私の打診買いの基準からは外れます。

ペリカン投資基準との照合

基準 評価 コメント
好財務(自己資本比率60%以上) 54.7%。有利子負債22.4億円に対し現金6.8億円とネット借入超
配当利回り4%超 2.06%(年7円/基準株価340円で計算)
PER15倍以下 ⭕️ 11.2倍。PBRも0.54倍と割安圏
ROE(8%超で⭕️、10%超で◎) 実績6.1%・予想4.6%。予想ベースで8%に届かず
余力指数(ROE−DOE) ⭕️ +3.5pt。5段階では「余力あり」の区分
実質総合利回り4.5%超 100株で今期5.00%だが記念優待は今回限り。翌期以降2.06%

合格したのはPERと余力指数の2つ。引っかかったのは配当利回りとROEで、実質総合利回りと財務は条件付きの△です。今期の5.00%が記念優待に支えられている以上、「割安だが利回りは低い会社」と読むのが正確でしょう。

ペリカンの結論

340円という水準でも、記念優待を理由に100株を入れる気にはなれません。(売買の判断は必ずご自身で)

評価している部分から書きます。PER11.2倍・PBR0.54倍は割安圏で、営業利益は19.7%増、営業キャッシュフローも黒字転換しました。国土強靭化という追い風も本物です。余力指数+3.5ptで「余力あり」の区分ですから、自己資本を削って配当している会社でもありません。

それでも待ちたいのは、稼ぐ力と還元の水準です。ROE予想4.6%は私の基準に届かず、前期実績6.1%も国庫補助金の特別利益込みの数字です。配当は7円据え置き予想で利回り2.06%。今期の5.00%は、今回限りのクオカードが作り出したものにすぎません。有利子負債22.4億円に対して現金6.8億円という構図も、時価総額20億円の会社としては軽くないと感じます。中期経営計画が見当たらず、数年先の還元の姿が読めない点も引っかかりました。

1,000円のクオカードを取りにいくイベント投資として割り切る考え方はあると思います。ただ、その場合は10月19日(月)の権利落ちで株価がどこまで下がるかというリスクを負うことになります。34,000円を投じて1,000円を取りにいく設計だと考えると、私は積極的にはなれません。

私が見直すとすれば、配当が7円から一段上がって利回りが3%台後半に乗ってきたとき、あるいは受注高の減少が一時的だったと次の決算で確認できたときです。それまではウォッチリストに入れて眺めておきたいと思います。

📚 最後までお読みいただきありがとうございました

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今回のように「記念優待のときだけ利回りが高く見える」ケースを見抜くには、継続ベースでいくらもらえるかを出す型が要ります。実質総合利回りの計算から、自己資本比率・営業CF・配当性向の見方まで、ブログの考え方の土台を1冊にまとめました。

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(※あくまで個人の見解です。投資判断はご自身の責任でお願いします!)

出典

  • 株式会社キタック「名古屋証券取引所メイン市場への重複上場記念株主優待実施に関するお知らせ」(2026年8月27日)
  • 株式会社キタック「令和8年10月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年5月29日)
  • 株価は2026年9月4日終値

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