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東名(4439)株主優待を年4回・8倍に拡充|100株の実質総合利回り5.95%を検証

東名(4439)株主優待を年4回・8倍に拡充|100株の実質総合利回り5.95%を検証

高配当銘柄と株主優待をこよなく愛する自称『ハイブリット投資家』のペリカン(@Pelican_Blog )でございます。
本日も、ブログをご覧いただきありがとうございます┏○))ペコ

本日考察する銘柄は、東名(4439)です。本日の場中に、株主優待の大幅な拡充が発表されました。まずは、どんな会社かから見ていきます。

東名はどんな会社?

項目 内容
社名 株式会社東名(4439・東証スタンダード/名証プレミア)
代表者 代表取締役会長 山本文彦/代表取締役社長 日比野直人
本社所在地 三重県四日市市八田二丁目1番39号
📍 本社をストリートビューで見る
設立 1997年12月
時価総額 約288億円(958円×発行済株式数3,009万1,000株)
主な事業 オフィス光119(光回線)、オフィスでんき119(電力小売)、オフィスソリューション
売上構成比 でんき50.6%/光40.6%/ソリューション8.8%(26.8期)

中小企業・個人事業主向けに光回線と電気を月額制で提供するのが柱で、売上の90.1%が継続課金型です。

株主優待を年4回・100株で年4,000円分に拡充

記事中の利回りは、すべて基準株価958円(2026年10月15日)で計算しました。

変更内容:年1回500円分から、年4回の計4,000円分へ

2月末の年1回だった優待が11月・2月・5月・8月末の年4回になり、100株の年間額は8倍になります。新制度は2026年11月末の株主から対象です。

保有株数 11月末 2月末 5月末 8月末 年間合計 変更前(年間)
100〜299株 1,000 1,000 1,000 1,000 4,000 500
300〜999株 1,250 1,250 1,250 1,250 5,000 1,000
1,000株以上 2,500 2,500 2,500 2,500 10,000 10,000
追加優待(サービス契約者・100株以上) 1,000 1,000 1,000 1,000 4,000 ―

(単位:円分・デジタルギフト)デジタルギフトはAmazonギフトカード、QUOカードPay、PayPayマネーライトなどに交換できるので、額面どおりに計算します。各基準日に100株以上あれば受け取れ、資料上、継続保有の条件はありません。

追加優待は自社サービスの契約者向けで、基準日までの申請が必要です。会社資料の「最大16倍」はこの追加分込みで、一般の個人投資家にとっては8倍が実態です。

配当は17円へ増配予想

10月5日に、27.8期の年間配当を17円(中間8円・期末9円)とする予想が出ています。26.8期の13円から4円の増配で、方針は配当性向10%以上・累進配当です。会社四季報(9月16日作成)の予想は14〜15円でしたが、これは会社の配当予想が出る前の数字ででした(純利益予想も28億円と会社予想の32.6億円より低め)。

100株がいちばん効率的

株数 投資額 配当 優待 合計 実質総合利回り
100株 95,800 1,700 4,000 5,700 5.95%
200株 191,600 3,400 4,000 7,400 3.86%
300株 287,400 5,100 5,000 10,100 3.51%
1,000株 958,000 17,000 10,000 27,000 2.82%
100株(追加優待込み)※ 95,800 1,700 8,000 9,700 10.13%

(単位:円)※追加優待はサービス契約者のみ。判定には使いません。

株数を増やすほど利回りは下がり、100株が最も効率的です。100株で実質総合利回り4.5%を保てる株価は5,700円÷4.5%で1,266円。基準株価958円より上にあるので、ここが「買っていい上限株価」の目安になります。300株では748円まで下がらないと4.5%に届きません。

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26.8期は過去最高益も、会社予想には届かず

項目 25.8期 26.8期 27.8期(予)
売上高 29,070 32,579 40,236
営業利益 3,292 3,569 4,633
純利益 2,432 2,470 3,258
EPS(円) 81.34 83.07 108.29
1株配当(円) 9.5 13 17

(単位:百万円。EPS・配当は2025年9月1日の1株→2株の分割後ベース)26.8期は売上高・営業利益とも過去最高。けん引役はでんき119で、売上は24.9%増、契約数も目標の7.1万件を超える7.5万件でした。27.8期は3割前後の増益を見込みます。

気になるのは、26.8期が期初の会社予想に対し売上93.6%・営業利益97.5%の達成率で未達だったことです。光回線も目標の14.8万回線に届かず、セグメント利益は2.2%減。売上の半分を占めるでんき119は、電力取引価格(JEPX)次第で利益がぶれやすい点も頭に置いておきたいところです。

中期経営計画「NEXT GROWTH 2027」

27.8期が中計の最終年度で、今期予想は中計目標(売上402億円・営業利益46.3億円・EPS108.29円・ROE26.1%)と同じ数字です。ただ会社自身、光回線の16.1万回線目標は「到達は厳しい見通し」としており、でんき119の上積みが前提の計画です。

経営陣と株主構成

創業者の山本文彦氏は1997年12月に前身の東名三重を設立し、2024年11月から代表取締役会長。同じ月に、2000年1月入社の日比野直人氏が代表取締役社長に就き、代表2名体制になりました。四季報(2026年2月時点)では山本氏が1,159万株(38.5%)、日比野氏が175万株(5.8%)を保有しています。

浮動株は3.6%と、市場に出回る株がとても少ない会社です。26.8期には株式需給緩衝信託で大株主の株100万株を市場で売り切るなど、流通株式比率の向上に取り組んできました。今回の優待拡充も、会社が目的に「個人投資家層の拡大」「株主数の増加」「流動性向上」を挙げており、株主の裾野を広げる流れの延長に見えるのは私だけでしょうか。

ただ、これは公開情報から受けた印象にすぎず、会社が意図を語ったわけではありません。本業でも契約数の拡大は進んでおり、経営陣が大株主なぶん、株主との利害は一致しやすい形です。

財務と余力指数

自己資本比率は65.5%(前期58.9%)。有利子負債約12.2億円に対し現金及び預金は53.4億円で、実質無借金です。気になるのは営業CFで、26.8期は△8.2億円と前期の24.2億円の黒字からマイナスに転じました。主因は売掛金が17.5億円増えたことで、でんき119の第4四半期売上が前年同期の1.46倍に膨らんだ時期と重なります。

🙋
 
 

余力指数って何ですか?配当性向とは違うんですか?

ペリカン
 
 

ROE(自己資本でどれだけ稼いだか)から、DOE(自己資本に対してどれだけ配ったか)を引いた数字です。稼いだうち会社に残った分で、大きいほど増配や優待拡充の余力があると見ます。

BPSは26.8期末の397.06円を使い、予想ROEは会社予想EPS108.29円÷BPS(=PBR÷予想PER)、予想DOEは年間配当17円÷BPSで計算しました。

📊 東名の余力指数(予想ベース)

ROE 27.3% − DOE 4.3% = +23.0pt 余力たっぷり

実績(26.8期):ROE22.7% − DOE3.6% = +19.1pt(決算短信の自己資本当期純利益率・純資産配当率)

余力指数(ROE−DOE)の目安 5段階(余力たっぷり・余力じゅうぶん・余力あり・やや物足りない・取り崩し)

東名は余力たっぷりの区分です。ただしこれは、配当性向が15%台と低く、稼いだ分の多くを社内に残しているためです。配当そのものが手厚いという意味ではなく、還元は優待で厚くする形になっています。

株価の反応と投資指標

指標 数値 前提
PER(予想) 8.85倍 会社予想EPS108.29円
PER(実績) 11.53倍 26.8期EPS83.07円
PBR 2.41倍 26.8期末BPS397.06円
配当性向(予想) 15.7% 会社予想(決算短信)

優待拡充は10月15日の場中に発表され、株価は前日比+94円(+10.88%)の958円(13:49時点)。一時は値幅制限の上限1,014円まで買われ、押し戻されています。信用倍率616.5倍と買い残に偏っており、浮動株の少なさもあって値動きは荒くなりがちです。最新のチャートは下のボタンから確認できます。

📈 TradingViewでチャートを見る

ペリカン投資基準との照合

基準 評価 コメント
好財務(自己資本比率60%以上) ⭕️ 65.5%。現金53.4億円に対し有利子負債12.2億円で実質無借金。ただし26.8期の営業CFは△8.2億円
配当利回り4%超 × 1.77%(予想17円)
PER15倍以下 ◎ 8.85倍(予想EPS)。実績EPSでは11.53倍
ROE(8%超で⭕️、10%超で◎) ◎ 予想27.3%、実績22.7%
余力指数(ROE−DOE) ⭕️ +23.0pt(余力たっぷり)。配当性向が低いぶん高く出ている
実質総合利回り4.5%超 ◎ 100株で5.95%(配当1,700円+優待4,000円)。追加優待込み10.13%はサービス契約者のみ

ペリカンスコア 81 / 100点 (基準株価958円・2026年10月15日時点)

📋 ランク:A(優良候補)|タップでランク表を開く ▼

📋 ペリカンスコアのランク表

ランク 点数 目安
S 90〜100 数字の面ではほぼ文句なし
A ◀ 75〜89 条件がそろった優良候補
B 60〜74 検討候補。一部に弱点あり
― ここまでが検討ライン ―
C 45〜59 弱点が目立つ。様子見
D 0〜44 数字の面では見送り

※ペリカン独自の目安で、格付け会社の信用格付けとは関係ありません。点数は基準株価で変わり、優待の中身や制度変更のリスクは含みません。売買の判断は必ずご自身で。

6項目のうち、好財務・PER・ROE・余力指数・実質総合利回りの5項目が合格。引っかかったのは配当利回りで、100株の受取額5,700円のうち約7割(4,000円)を優待が占める構成です。

ペリカンの結論

100株ガチホはありかもしれません。(売買の判断は必ずご自身で)

この水準なら持っていて良いと考えるのは、100株の実質総合利回りが5.95%あり、4.5%を保てる上限株価1,266円までまだ余裕があるからです。実質無借金で、予想PERは8.9倍、ROEは20%台と稼ぐ力も十分です。

それでも増やす気にはなれないのは、受取額の7割を優待に頼っているからです。今の優待が同じ形で続くかは分からず、営業CFのマイナスや会社予想の未達も気がかり。300株以上は利回りも落ちるので、100株までにとどめたいところです。

ちなみに私ペリカンも、100株だけですが発表があったのでジャンピングキャッチ(笑)

📚 最後までお読みいただきありがとうございました

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(※あくまで個人の見解です。投資判断はご自身の責任でお願いします!)

出典

  • 株式会社東名「2026年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年10月15日)
  • 株式会社東名「2026年8月期 決算補足説明資料」(2026年10月15日)
  • 株式会社東名「株主優待制度の拡充に関するお知らせ」(2026年10月15日)
  • 株式会社東名「2027年8月期配当予想に関するお知らせ」(2026年10月5日)
  • 経歴・株主構成:決算補足説明資料「常勤取締役の紹介」、有価証券報告書ベースの役員情報、東証適時開示「代表取締役の異動及び役員の異動に関するお知らせ」(2024年10月15日)、会社四季報 株主欄(2026年2月時点)
  • 株価:証券会社の株価画面(2026年10月15日13:49時点)
  • IRサイト:https://www.toumei.co.jp/ir/

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