高配当銘柄と株主優待をこよなく愛する自称『ハイブリット投資家』のペリカン(@Pelican_Blog )でございます。
本日も、ブログをご覧いただきありがとうございます┏○))ペコ
本日考察する銘柄は、大和ハウス工業(1925)です。1対2の株式分割と、あわせて株主優待の変更が発表されました。
大和ハウス工業(1925)はどんな会社?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名(証券コード) | 大和ハウス工業株式会社(1925/東証プライム) |
| 代表者 | 代表取締役社長 大友 浩嗣 |
| 本社所在地 | 〒530-8241 大阪市北区梅田3-3-5 📍 本社をストリートビューで見る |
| 設立/上場 | 1947年3月/1961年9月 |
| 決算期/従業員 | 3月期/連結55,712名(2026年3月末) |
| 時価総額 | 約3兆548億円(基準株価4,631円×発行済株式数659,636,182株) |
賃貸住宅・商業施設・事業施設(物流施設など)の3事業が柱で、戸建住宅や都市開発も手がけます。2026年3月期の連結売上高は5兆5,768億円です。
この記事の結論
記事中の利回りは、すべて基準株価4,631円(2026年9月9日)で計算しました。優待の贈呈基準は、2026年10月1日効力発生の株式分割後の株数で記載しています。
今回の変更は、分割後100株(=分割前の50株相当)から共通商品券2,000円分がもらえるようになる、入口の引き下げです。分割後100株の実質総合利回りは4.71%になります。
ただし、自己資本比率33.8%という財務と、株数を増やすほど利回りが薄まる優待設計は、あわせて押さえておきたいところです。
株式分割と株主優待の変更
1株が2株に。基準日は2026年9月30日
基準日は2026年9月30日、効力発生日は10月1日。1株が2株になり、発行済株式総数は659,636,182株から1,319,272,364株へ増えます。基準株価4,631円なら、分割後は約23万円で100株が買える計算です。
優待の贈呈基準(分割後ベースで記載)
| 保有株式数(分割後) | 継続保有3年未満 | 継続保有3年以上 |
|---|---|---|
| 100株以上(分割前50株以上) | 2枚(2,000円) | 4枚(4,000円) |
| 600株以上 | 6枚(6,000円) | 12枚(12,000円) |
| 1,000株以上 | 10枚(10,000円) | 20枚(20,000円) |
| 2,000株以上 | 20枚(20,000円) | 40枚(40,000円) |
| 6,000株以上 | 40枚(40,000円) | 80枚(80,000円) |
| 10,000株以上 | 60枚(60,000円) | 120枚(120,000円) |
※金額は共通商品券の額面。この基準は2027年3月末日の株主名簿から適用されます。
変わったのはいちばん下の区分だけです。分割前は100株以上で2枚でしたが、分割後は100株以上(分割前の50株相当)で2枚。600株以上から上は必要な金額も枚数も変わらず、入口だけを半額に下げた変更です。
優待は1枚1,000円の共通商品券で、ダイワロイネットホテルズやロイヤルホームセンターなどグループの施設で使えます。会社は「一般販売価格の一部をディスカウントするものではない」と明記しており、支払額に額面をそのまま充当できるタイプなので、本記事も額面で利回りを計算しました。
配当と株主還元
| 決算期 | 中間 | 期末 | 年間合計 |
|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 70円 | 80円 | 150円 |
| 2026年3月期 | 75円 | 100円 | 175円 |
| 2027年3月期(会社予想) | 86円 | 92円 | 178円 |
(1株当たり/株式分割を考慮しない、分割前の株数ベース)
2026年3月期の175円には創業70周年記念配当10円が含まれ、普通配当は165円でした。一過性の10円を除いても165円→178円の増配予想です。分割後の株数なら年間89円になります。
基準株価4,631円で計算し直すと、配当利回りは3.84%。四季報予想(年間176円)なら3.80%です。四季報は6月17日作成で5月13日時点の会社予想を反映しており、乖離の理由はデータの新旧です。
業績
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 5,434,819 | 546,279 | 515,985 | 325,058 | 514.0円 |
| 2026年3月期 | 5,576,861 | 614,879 | 571,971 | 350,568 | 566.5円 |
| 2027年3月期(会社予想) | 5,900,000 | 460,000 | 402,000 | 266,000 | 429.48円 |
(単位:百万円。2027年3月期は8月6日修正後の会社予想。1株益の分割後換算は214.74円)
良い点:3本柱がそろって伸びた第1四半期
第1四半期は売上高1兆4,083億円(前年同期比9.0%増)、営業利益1,306億円(同10.6%増)、純利益831億円(同9.1%増)。柱の賃貸住宅・商業施設・事業施設がそろって増益で、会社は8月6日に通期予想を上方修正しました。
気になる点:見かけの大幅減益と、マンションの落ち込み
通期予想の営業利益4,600億円は前期比25.2%減ですが、前期に退職給付数理差異等償却額(営業費用1,156億円減)という一過性の押し上げがあったためです。これを除いた会社の比較では営業利益7.9%減、純利益2.0%減にとどまり、実力は横ばい圏でしょう。ただしマンション事業は営業利益18億円(同46.5%減)と、6事業で唯一の減収減益です。
財務と余力指数
自己資本比率は2026年3月期末の34.4%から、第1四半期末は33.8%に低下しました。私の基準60%には遠く及びません。現金預金4,596億円に対し、リース債務等を除く有利子負債は3兆4,639億円。前期の営業CFは1,892億円と前々期の4,205億円から縮む一方、設備投資は6,108億円で、差は借入で埋めています。販売用不動産を回す業態ゆえですが、金利上昇局面では効いてくる構造です。
「余力指数」って、何を見ている数字なんですか?

ROE(自己資本に対して稼いだ割合)からDOE(配った割合)を引いた差です。稼いだうち会社に残った分なので、大きいほど増配の余力がある、と見ています。
2026年3月期の実績はROE12.7%、DOEは1株配175円÷BPS4,677円で3.7%、余力指数は約9.0ポイント。ただしROEには前期の一過性要因が乗っており、除いた純利益2,714億円ベースでは約9.4%、余力指数は約5.7ポイントです。
他社と横並びで見る予想ベース(ROE=PBR÷予想PER、DOE=PBR×予想配当利回り)では、ROE9.2%、DOE3.8%、余力指数は約5.4ポイントとなります。
大和ハウス工業は5段階では「余力あり」(+3〜+7ポイント)に入ります。増配余地は一応残っているものの、毎年の大幅増配を前提にできるほどではありません。
実質総合利回りと投資指標
| 保有株数(分割後) | 投資額 | 年間配当 | 優待(3年未満) | 総合利回り(3年未満) | 総合利回り(3年以上) |
|---|---|---|---|---|---|
| 100株 | 231,550円 | 8,900円 | 2,000円 | 4.71% | 5.57% |
| 200株 | 463,100円 | 17,800円 | 2,000円 | 4.28% | 4.71% |
| 500株 | 1,157,750円 | 44,500円 | 2,000円 | 4.02% | 4.19% |
| 600株 | 1,389,300円 | 53,400円 | 6,000円 | 4.28% | 4.71% |
| 1,000株 | 2,315,500円 | 89,000円 | 10,000円 | 4.28% | 4.71% |
(基準株価4,631円を分割後換算した2,315.5円で計算。年間配当は分割後1株当たり89円)
表から読み取れるのは、分割後100株がいちばん効率が良いということです。優待は600株未満まで2,000円で一定なので、200〜500株まで買い増しても優待は増えず、利回りだけが薄まります。500株では4.02%です。
年間受取額を4.5%で割って逆算すると、100株なら1株2,422円(分割前4,844円)、600株なら1株2,200円(分割前4,400円)が4.5%を維持できる株価です。100株はすでに基準をクリアしていますが、まとまった株数で入るなら分割前4,400円まで待ちたい計算です。
指標はPER10.8倍(会社予想1株益429.48円)、PBR0.99倍(2026年3月期末BPS4,677円)。四季報予想の366.5円ならPER12.6倍です。株価は年初来高値5,805円から2割ほど下げた水準です。
ペリカン投資基準との照合
| 基準 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 好財務(自己資本比率60%以上) | △ | 33.8%。現金4,596億円に対し有利子負債3兆4,639億円。開発型の業態とはいえ基準からは遠い |
| 配当利回り4%超 | △ | 基準株価で3.84%(会社予想178円)。四季報予想なら3.80% |
| PER15倍以下 | ⭕️ | 会社予想ベースで10.8倍。四季報予想でも12.6倍と割安圏 |
| ROE(8%超で⭕️、10%超で◎) | ⭕️ | 予想9.2%で評価。実績12.7%は一過性要因を含み、除くと約9.4% |
| 余力指数(ROE−DOE) | ⭕️ | 予想ベース約5.4pt。5段階では「余力あり」(+3〜+7pt) |
| 実質総合利回り4.5%超 | ⭕️ | 分割後100株で4.71%(3年以上なら5.57%)。200株以上は4.28%以下に低下 |
合格はPER・ROE・余力指数・実質総合利回りの4つ。引っかかったのは自己資本比率と、配当利回り単体の4%です。しかも実質総合利回りが基準を超えるのは分割後100株のときだけでした。
ペリカンの結論
4,631円(分割後換算で約2,316円)という水準なら、分割後100株はありかも?!。(売買の判断は必ずご自身で)
この水準で持っていて良いと考える理由は、まず実質総合利回りです。分割後100株なら4.71%、3年以上保有すれば5.57%まで伸びます。PER10.8倍・PBR0.99倍という株価も割高ではなく、普通配当ベースで165円→178円の増配予想が出ている点も評価できます。
ちなみに私ペリカンも、同社株のホルダー(今のところ300株ですが…)であります♪
📚 最後までお読みいただきありがとうございました
『世界一やさしい 高配当・優待株の教科書 1年生』
自己資本比率・営業CF・配当性向。どの数字をどう見れば危ない会社を避けられるのか、やさしく解説しています。
(※あくまで個人の見解です。投資判断はご自身の責任でお願いします!)
出典
- 大和ハウス工業「2027年3月期 第1四半期決算短信」2026年8月6日
- 大和ハウス工業「株式分割及び株主優待制度の変更に関するお知らせ」2026年5月13日
- 大和ハウス工業 IR情報「株主優待制度」
↓日々株ネタをつぶやいております。よかったらフォローお願いします!!!!
ポチッてくれると
嬉しいです
m(__)m
=PR=


