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大和ハウス工業(1925)株式分割で優待が実質拡充|分割後100株の実質総合利回り4.71%を検証

大和ハウス工業(1925)株式分割で優待が実質拡充|分割後100株の実質総合利回り4.71%を検証

高配当銘柄と株主優待をこよなく愛する自称『ハイブリット投資家』のペリカン(@Pelican_Blog )でございます。
本日も、ブログをご覧いただきありがとうございます┏○))ペコ

本日考察する銘柄は、大和ハウス工業(1925)です。1対2の株式分割と、あわせて株主優待の変更が発表されました。

大和ハウス工業(1925)はどんな会社?

項目 内容
社名(証券コード) 大和ハウス工業株式会社(1925/東証プライム)
代表者 代表取締役社長 大友 浩嗣
本社所在地 〒530-8241 大阪市北区梅田3-3-5
📍 本社をストリートビューで見る
設立/上場 1947年3月/1961年9月
決算期/従業員 3月期/連結55,712名(2026年3月末)
時価総額 約3兆548億円(基準株価4,631円×発行済株式数659,636,182株)

賃貸住宅・商業施設・事業施設(物流施設など)の3事業が柱で、戸建住宅や都市開発も手がけます。2026年3月期の連結売上高は5兆5,768億円です。

この記事の結論

記事中の利回りは、すべて基準株価4,631円(2026年9月9日)で計算しました。優待の贈呈基準は、2026年10月1日効力発生の株式分割後の株数で記載しています。

今回の変更は、分割後100株(=分割前の50株相当)から共通商品券2,000円分がもらえるようになる、入口の引き下げです。分割後100株の実質総合利回りは4.71%になります。

ただし、自己資本比率33.8%という財務と、株数を増やすほど利回りが薄まる優待設計は、あわせて押さえておきたいところです。

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株式分割と株主優待の変更

1株が2株に。基準日は2026年9月30日

基準日は2026年9月30日、効力発生日は10月1日。1株が2株になり、発行済株式総数は659,636,182株から1,319,272,364株へ増えます。基準株価4,631円なら、分割後は約23万円で100株が買える計算です。

優待の贈呈基準(分割後ベースで記載)

保有株式数(分割後) 継続保有3年未満 継続保有3年以上
100株以上(分割前50株以上) 2枚(2,000円) 4枚(4,000円)
600株以上 6枚(6,000円) 12枚(12,000円)
1,000株以上 10枚(10,000円) 20枚(20,000円)
2,000株以上 20枚(20,000円) 40枚(40,000円)
6,000株以上 40枚(40,000円) 80枚(80,000円)
10,000株以上 60枚(60,000円) 120枚(120,000円)

※金額は共通商品券の額面。この基準は2027年3月末日の株主名簿から適用されます。

変わったのはいちばん下の区分だけです。分割前は100株以上で2枚でしたが、分割後は100株以上(分割前の50株相当)で2枚。600株以上から上は必要な金額も枚数も変わらず、入口だけを半額に下げた変更です。

優待は1枚1,000円の共通商品券で、ダイワロイネットホテルズやロイヤルホームセンターなどグループの施設で使えます。会社は「一般販売価格の一部をディスカウントするものではない」と明記しており、支払額に額面をそのまま充当できるタイプなので、本記事も額面で利回りを計算しました。

配当と株主還元

決算期 中間 期末 年間合計
2025年3月期 70円 80円 150円
2026年3月期 75円 100円 175円
2027年3月期(会社予想) 86円 92円 178円

(1株当たり/株式分割を考慮しない、分割前の株数ベース)

2026年3月期の175円には創業70周年記念配当10円が含まれ、普通配当は165円でした。一過性の10円を除いても165円→178円の増配予想です。分割後の株数なら年間89円になります。

基準株価4,631円で計算し直すと、配当利回りは3.84%。四季報予想(年間176円)なら3.80%です。四季報は6月17日作成で5月13日時点の会社予想を反映しており、乖離の理由はデータの新旧です。

業績

決算期 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益
2025年3月期 5,434,819 546,279 515,985 325,058 514.0円
2026年3月期 5,576,861 614,879 571,971 350,568 566.5円
2027年3月期(会社予想) 5,900,000 460,000 402,000 266,000 429.48円

(単位:百万円。2027年3月期は8月6日修正後の会社予想。1株益の分割後換算は214.74円)

良い点:3本柱がそろって伸びた第1四半期

第1四半期は売上高1兆4,083億円(前年同期比9.0%増)、営業利益1,306億円(同10.6%増)、純利益831億円(同9.1%増)。柱の賃貸住宅・商業施設・事業施設がそろって増益で、会社は8月6日に通期予想を上方修正しました。

気になる点:見かけの大幅減益と、マンションの落ち込み

通期予想の営業利益4,600億円は前期比25.2%減ですが、前期に退職給付数理差異等償却額(営業費用1,156億円減)という一過性の押し上げがあったためです。これを除いた会社の比較では営業利益7.9%減、純利益2.0%減にとどまり、実力は横ばい圏でしょう。ただしマンション事業は営業利益18億円(同46.5%減)と、6事業で唯一の減収減益です。

財務と余力指数

自己資本比率は2026年3月期末の34.4%から、第1四半期末は33.8%に低下しました。私の基準60%には遠く及びません。現金預金4,596億円に対し、リース債務等を除く有利子負債は3兆4,639億円。前期の営業CFは1,892億円と前々期の4,205億円から縮む一方、設備投資は6,108億円で、差は借入で埋めています。販売用不動産を回す業態ゆえですが、金利上昇局面では効いてくる構造です。

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「余力指数」って、何を見ている数字なんですか?

ペリカン
 
 

ROE(自己資本に対して稼いだ割合)からDOE(配った割合)を引いた差です。稼いだうち会社に残った分なので、大きいほど増配の余力がある、と見ています。

2026年3月期の実績はROE12.7%、DOEは1株配175円÷BPS4,677円で3.7%、余力指数は約9.0ポイント。ただしROEには前期の一過性要因が乗っており、除いた純利益2,714億円ベースでは約9.4%、余力指数は約5.7ポイントです。

他社と横並びで見る予想ベース(ROE=PBR÷予想PER、DOE=PBR×予想配当利回り)では、ROE9.2%、DOE3.8%、余力指数は約5.4ポイントとなります。

余力指数(ROE−DOE)の目安 5段階(余力たっぷり・余力じゅうぶん・余力あり・やや物足りない・取り崩し)

大和ハウス工業は5段階では「余力あり」(+3〜+7ポイント)に入ります。増配余地は一応残っているものの、毎年の大幅増配を前提にできるほどではありません。

実質総合利回りと投資指標

保有株数(分割後) 投資額 年間配当 優待(3年未満) 総合利回り(3年未満) 総合利回り(3年以上)
100株 231,550円 8,900円 2,000円 4.71% 5.57%
200株 463,100円 17,800円 2,000円 4.28% 4.71%
500株 1,157,750円 44,500円 2,000円 4.02% 4.19%
600株 1,389,300円 53,400円 6,000円 4.28% 4.71%
1,000株 2,315,500円 89,000円 10,000円 4.28% 4.71%

(基準株価4,631円を分割後換算した2,315.5円で計算。年間配当は分割後1株当たり89円)

表から読み取れるのは、分割後100株がいちばん効率が良いということです。優待は600株未満まで2,000円で一定なので、200〜500株まで買い増しても優待は増えず、利回りだけが薄まります。500株では4.02%です。

年間受取額を4.5%で割って逆算すると、100株なら1株2,422円(分割前4,844円)、600株なら1株2,200円(分割前4,400円)が4.5%を維持できる株価です。100株はすでに基準をクリアしていますが、まとまった株数で入るなら分割前4,400円まで待ちたい計算です。

指標はPER10.8倍(会社予想1株益429.48円)、PBR0.99倍(2026年3月期末BPS4,677円)。四季報予想の366.5円ならPER12.6倍です。株価は年初来高値5,805円から2割ほど下げた水準です。

ペリカン投資基準との照合

基準 評価 コメント
好財務(自己資本比率60%以上) 33.8%。現金4,596億円に対し有利子負債3兆4,639億円。開発型の業態とはいえ基準からは遠い
配当利回り4%超 基準株価で3.84%(会社予想178円)。四季報予想なら3.80%
PER15倍以下 ⭕️ 会社予想ベースで10.8倍。四季報予想でも12.6倍と割安圏
ROE(8%超で⭕️、10%超で◎) ⭕️ 予想9.2%で評価。実績12.7%は一過性要因を含み、除くと約9.4%
余力指数(ROE−DOE) ⭕️ 予想ベース約5.4pt。5段階では「余力あり」(+3〜+7pt)
実質総合利回り4.5%超 ⭕️ 分割後100株で4.71%(3年以上なら5.57%)。200株以上は4.28%以下に低下

合格はPER・ROE・余力指数・実質総合利回りの4つ。引っかかったのは自己資本比率と、配当利回り単体の4%です。しかも実質総合利回りが基準を超えるのは分割後100株のときだけでした。

ペリカンの結論

4,631円(分割後換算で約2,316円)という水準なら、分割後100株はありかも?!。(売買の判断は必ずご自身で)

この水準で持っていて良いと考える理由は、まず実質総合利回りです。分割後100株なら4.71%、3年以上保有すれば5.57%まで伸びます。PER10.8倍・PBR0.99倍という株価も割高ではなく、普通配当ベースで165円→178円の増配予想が出ている点も評価できます。

ちなみに私ペリカンも、同社株のホルダー(今のところ300株ですが…)であります♪

📚 最後までお読みいただきありがとうございました

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(※あくまで個人の見解です。投資判断はご自身の責任でお願いします!)

出典

  • 大和ハウス工業「2027年3月期 第1四半期決算短信」2026年8月6日
  • 大和ハウス工業「株式分割及び株主優待制度の変更に関するお知らせ」2026年5月13日
  • 大和ハウス工業 IR情報「株主優待制度

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