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三井不動産(8801)優待ポイントが3回目に倍増|実質総合利回り3.31%→4.72%を株数別に検証

三井不動産(8801)優待ポイントが3回目に倍増|実質総合利回り3.31%→4.72%を株数別に検証

高配当銘柄と株主優待をこよなく愛する自称『ハイブリット投資家』のペリカン(@Pelican_Blog )でございます。
本日も、ブログをご覧いただきありがとうございます┏○))ペコ

本日考察する銘柄は、三井不動産(8801)です。継続保有の3回目と5回目にポイントが上乗せされる株主優待を中心に、何株持つのが効率的かを確かめます。

三井不動産はどんな会社?

項目 内容
社名(コード) 三井不動産(8801)東証プライム
社長 植田 俊
本社所在地 東京都中央区日本橋室町2-1-1
📍 本社をストリートビューで見る
設立/上場 1941年7月/1949年5月
時価総額 約3兆8,616億円(1,420円×発行済2,719,434千株)
売上構成(26.3期) 賃貸35%・分譲27%・マネジメント19%・施設営業9%・他11%
決算期・優待基準日 3月(年1回)

オフィスビル賃貸を柱に、ららぽーとなどの商業施設、マンション分譲、ホテル、東京ドームまで手がける総合不動産の最大手です。

株主は外国人が51.1%を占め、上位は信託口(日本マスター17.7%、日本カストディ6.6%)。事業会社では鹿島が1.4%を持ちます(26年3月末)。経営は植田社長と菰田正信会長の体制で、取締役13名のうち5名が社外取締役です。

株主優待:三井ショッピングパークポイント(3回目・5回目は上乗せ)

記事中の利回りは、すべて基準株価1,420円(2026年10月5日)で計算しました。

通常ポイントと長期保有の上乗せ

毎年3月末の株主のうち、1年以上継続保有(3月末・9月末の株主名簿に同じ株主番号で連続3回以上記録)した方に、100株ごとに1,000ポイントが贈られます。上限は1,200株の12,000ポイントで、ららぽーとや三井アウトレットパークなどで使えます。ここでは1ポイント=1円として額面で計算します。

特徴は長期保有の上乗せです。通常ポイントの受領要件を3回連続で満たした年は100株ごとに1,000ポイント、5回連続の年は2,000ポイントが追加されます。追加は3回目と5回目の年だけで、4回目や6回目以降は通常ポイントのみ。2025年3月の初回から受け取っている株主は、2027年3月が3回目にあたります。

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保有株数 通常の年 3回目の年 5回目の年 5年間の合計
100株 1,000 2,000 3,000 8,000
500株 5,000 10,000 15,000 40,000
1,200株 12,000 24,000 36,000 96,000
1,500株 12,000 24,000 36,000 96,000

(単位:ポイント)1,200株を超えると、通常ポイントも上乗せも頭打ちになります。ポイントの案内は毎年7月頃です。

株数別の実質総合利回り

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保有株数 投資額 年間配当 通常の年 3回目の年 5回目の年
100株 142,000円 3,700円 3.31% 4.01% 4.72%
500株 710,000円 18,500円 3.31% 4.01% 4.72%
1,200株 1,704,000円 44,400円 3.31% 4.01% 4.72%
1,500株 2,130,000円 55,500円 3.17% 3.73% 4.30%

配当は今期予想の年37円。100〜1,200株なら利回りは同じで、1,200株を超えると下がります。上乗せを5年で均すと1年あたり100株600ポイントで、100〜1,200株の5年平均は3.73%です。

3回目を控えた株主は、増やした株にも上乗せが付く

ポイントは各基準日の保有株数で計算されます。継続保有の要件を満たしている株主番号のまま買い増せば、増やした株にも通常ポイントと上乗せが付きます。たとえば500株から1,200株へ700株(約99.4万円)を権利付最終日の2027年3月29日までに買い増すと、その年のポイントは10,000から24,000に増え、期末配当12,950円と合わせて約2.7万円(投資額の2.7%)が半年で上乗せされる計算です。

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業績:賃貸は好調、今期は分譲の反動で前半が重い

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期 売上高 営業利益 純利益 EPS(円) 配当(円)
25.3 26,254 3,727 2,488 89.3 31
26.3 27,097 3,978 2,787 101.0 35
27.3会社予 28,000 4,100 2,850 105.8 37
28.3四季報予 29,200 4,360 3,010 111.8 38〜39

(単位:億円。28.3期は会社四季報の予想)

良い点

26.3期は最高益で、今期も純利益2,850億円と更新の見込みです。オフィスの入居率が高く賃料の増額も進み、第1四半期の賃貸セグメントの事業利益は518億円と前年同期比13%増えました。配当は累進配当(減配しない方針)を掲げ、37円へ2円の増配予定です。

気になる点

第1四半期は営業利益が前年同期比35.4%減、純利益が39.0%減でした。前年の高額マンション引き渡しと固定資産売却益の反動で、分譲の事業利益は72%減。通期の事業利益に対する進捗は23.2%で、会社は予想を据え置き、後半の投資家向け物件売却で取り戻す形です。

もう一つは横浜市のマンションの杭問題を巡る訴訟です。2026年6月の一審判決は、請求約505億円に対し約13億円の支払いを命じるにとどまり、子会社が控訴しました。会社は影響額を「合理的に見積もることは困難」としています。

長期経営方針の目標と今期予想

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指標 2026年度の目標 今期の見込み
事業利益 4,400億円以上 4,500億円(会社予想)
純利益 2,700億円以上 2,850億円(会社予想)
EPS成長率 年8%以上 年9.7%(24.3期→27.3期予)
ROE 8.5%以上 8.8%(予想EPS÷6月末BPS)
配当性向 35%程度 35.0%
有利子負債 4.5兆円程度 5.09兆円(26年6月末)
D/Eレシオ 1.2〜1.5倍程度 1.57倍(26年6月末)

利益と効率は今期予想で目標に届く一方、借入の2項目は目標超えです。2030年度前後のROE10%以上には、もう一段の改善が要ります。

財務と余力指数

2026年6月末の自己資本比率は31.4%。有利子負債5兆919億円に対し現金は2,379億円で、大きなネットデットです。物件を借入で持つ不動産業では珍しくない形ですが、金利が上がれば支払利息(第1四半期188億円)を通じて利益を削ります。

26.3期の営業CFは1,452億円と前期(5,992億円)から細りました。販売用不動産の仕入れが含まれるため振れが大きく、1期だけで判断はできません。

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有利子負債が5兆円もあって、配当や優待は続けられるの?

ペリカン
 
 

そこで見るのが「余力指数」です。自己資本に対して稼いだ割合(ROE)から、配った割合(DOE)を引いた差で、会社に残る分を表します。プラスが大きいほど、還元を続ける余力がある目安です。

ROEは予想EPS105.77円÷BPS1,205.44円(2026年6月末)、DOEは年間配当37円÷同BPSで計算しました。

📊 三井不動産の余力指数(予想ベース)

ROE 8.8% − DOE 3.1% = +5.7pt 余力あり

実績(26.3期):ROE8.7% − DOE3.0% = +5.7pt(会社四季報)

余力指数(ROE−DOE)の目安 5段階(余力たっぷり・余力じゅうぶん・余力あり・やや物足りない・取り崩し)

三井不動産は余力ありの区分です。配当性向35%程度を守りつつ、残りを自社株買い(総還元性向50%以上が目標)と成長投資に回している姿が数字に表れています。

実質総合利回りと投資指標

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指標 数値 根拠
株価 1,420円 2026年10月5日終値
PER 13.4倍 予想EPS105.77円
PBR 1.18倍 BPS1,205.44円(26年6月末)
配当利回り 2.61% 年37円(予想)
実質総合利回り(通常の年) 3.31% 100〜1,200株
実質総合利回り(3回目/5回目) 4.01%/4.72% 100〜1,200株・その年のみ
4.5%を維持できる株価 1,044円 通常の年・100株で年4,700円

4.5%を維持できる株価は1,044円で、基準株価より約26%下。継続ベースでは、そこまで待ちたい水準です。上乗せを含む5年平均で逆算しても1,178円にとどまります。株価は年初来高値2,158円(2月12日)から3割強下げ、年初来安値圏にあります。

ペリカン投資基準との照合

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基準 評価 コメント
好財務(自己資本比率60%以上) × 31.4%でネットデット。D/E1.57倍と目標上限も超過
配当利回り4%超 × 2.61%
PER15倍以下 ⭕️ 13.4倍
ROE(8%超で⭕️、10%超で◎) ⭕️ 予想8.8%(実績8.7%)
余力指数(ROE−DOE) ⭕️ +5.7pt、余力ありの区分
実質総合利回り4.5%超 × 通常の年3.31%(100〜1,200株)。3回目4.01%・5回目4.72%はその年のみ

ペリカンスコア 35 / 100点 (基準株価1,420円・2026年10月5日時点)

📋 ランク:D(数字面では見送り)|タップでランク表を開く ▼

📋 ペリカンスコアのランク表

ランク 点数 目安
S 90〜100 数字の面ではほぼ文句なし
A 75〜89 条件がそろった優良候補
B 60〜74 検討候補。一部に弱点あり
― ここまでが検討ライン ―
C 45〜59 弱点が目立つ。様子見
D ◀ 0〜44 数字の面では見送り

※ペリカン独自の目安で、格付け会社の信用格付けとは関係ありません。点数は基準株価で変わり、優待の中身や制度変更のリスクは含みません。売買の判断は必ずご自身で。

合格したのはPER・ROE・余力指数の「稼ぐ力」の3項目。引っかかったのは財務と利回りで、上乗せの5回目だけは4.5%を超えますが、継続ベースでは届きません。

ペリカンの結論

1,420円という水準なら、すでに保有していて3回目の上乗せを控えている方が、1,200株を上限に買い増すのはありかもしれません。(売買の判断は必ずご自身で)

稼ぐ力は長期経営方針どおり伸びており、ROE8.8%・PER13.4倍・余力指数+5.7ptと、累進配当を続ける土台はあります。上乗せの年は基準日の株数で計算されるので、3回目・5回目を控えた株主にとっては、買い増しが利回りに効きやすいタイミングです。

それでも、通常の年の実質総合利回りは3.31%にとどまります。財務の重さと今期前半の弱さも踏まえると、新規に利回り目的で買うなら、もう少し待ちたいところ。1,200株を超える分は優待が増えないので、そこから先を増やす気にはなれません。

ちなみに私ペリカンも、500株保有中です♪

📚 最後までお読みいただきありがとうございました

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(※あくまで個人の見解です。投資判断はご自身の責任でお願いします!)

出典

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