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ジャパンクラフトホールディングス(7135)優待改悪で即売却|200株が年6,000円→1,000円、長期保有のハシゴを外された

ジャパンクラフトホールディングス(7135)優待改悪で即売却|200株が年6,000円→1,000円、長期保有のハシゴを外された

高配当銘柄と株主優待をこよなく愛する自称『ハイブリット投資家』のペリカン(@Pelican_Blog )でございます。
本日も、ブログをご覧いただきありがとうございます┏○))ペコ

2026年8月10日、ジャパンクラフトホールディングス(7135)が2026年6月期決算と同時に、株主優待制度の大幅な変更を発表しました。

私は家族名義で200株ずつ長期保有していましたが、内容を確認した瞬間に「これは持てない」と判断し、発表直後のPTSで全株売却しています。

決算そのものは最終黒字化と、悪い内容ではありません。それでも売った理由を整理していきます。

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🏢 会社概要

商号 ジャパンクラフトホールディングス株式会社
証券コード 7135(東証スタンダード・名証プレミア)
代表取締役社長 堀 孝子
本社所在地 愛知県名古屋市名東区高社一丁目210番地
設立 2022年1月4日(事業会社の藤久は1961年3月設立)
時価総額 約68億円

名古屋が本社の手芸業界最大手グループです。

  • 小売事業(売上構成比78.2%)|手芸専門店「クラフトハートトーカイ」を全国211店舗展開。運営は藤久株式会社
  • 出版・教育事業(同21.8%)日本ヴォーグ社が出版・通信販売・EC「手づくりタウン」を展開

なおヴォーグ学園は2026年5月1日付でハルメクへ全株式を譲渡済み。すでにグループから外れています。


💰 優待改悪の中身|保有株数別の減額幅

変更は2026年12月31日基準日からです。年間の受取額に直して増減を出しました。

保有株数 1年以上保有:変更前→変更後 3年以上保有:変更前→変更後
100株 4,000円 → 500円(▲87.5%) 6,000円 → 500円(▲91.7%
200株 6,000円 → 1,000円(▲83.3%) 8,000円 → 1,000円(▲87.5%)
500株 6,000円 → 3,000円(▲50.0%) 8,000円 → 4,000円(▲50.0%)
600株 10,000円 → 3,000円(▲70.0% 12,000円 → 4,000円(▲66.7%)
700株 10,000円 → 5,000円(▲50.0%) 12,000円 → 7,000円(▲41.7%)
1,000株 10,000円 → 10,000円(±0%) 12,000円 → 13,000円(+8.3%

得をするのは1,000株以上を3年以上保有する株主だけ。それ以外は全員減額です。

会社の資料にも「1、2単元→5単元→7単元→10単元と利回りが上がっていき、3年以上の10単元株主の利回りがピークになるよう見直し」と明記されています。

そして最も割を食うのが、旧制度の最上位だった600株の株主です。600株は変更後「500株以上700株未満」に落ちるため、1年以上保有で年10,000円→3,000円。上位区分を目指して積み上げてきた人ほど損をする設計になっています。


🎫 「商品券」から「割引券」へ|額面の数字は当てにならない

金額の減少以上に効いてくるのが、券そのものの仕様変更です。

  • 優待券1枚の額面:1,000円 → 500円
  • 利用条件:税込1,000円のお買い物ごとに1枚(500円)利用可能

文字で読んでもピンと来ないと思うので、実際の買い物で比べてみます。

ケース1:1,800円の毛糸を買う

  使える枚数 値引き額 自己負担
変更前(1,000円券) 1枚 1,000円 800円
変更後(500円券) 1枚 500円 1,300円

同じ買い物で、自己負担が800円から1,300円へ。1,800円買っても、1,000円の分しかカウントされないためです。残りの800円は切り捨てられます。

ケース2:999円のレース糸を買う

変更後は優待券を1枚も使えません。あと1円足りないだけで割引ゼロです。変更前なら1,000円券を使って、ほぼ自己負担なしで持ち帰れました。

ケース3:200株保有で1年分の優待を使い切る

  もらえる券 必要な買い物額 手に入る商品 自己負担
変更前(3年以上) 1,000円券×8枚 0円でもOK 8,000円分 0円
変更後 500円券×2枚 2,000円必要 2,000円分 1,000円

ここが決定的な違いです。

商品券は、買い物をしなくても券そのものに価値があります。しかし割引券は、自分の現金を出さなければ1円の価値も生みません。

変更前は自己負担0円で8,000円分の商品が手に入りました。変更後は1,000円を支払って、ようやく2,000円分です。

つまり「年1,000円分」という額面をそのまま利回り計算に使うのは間違いだということ。額面はあくまで上限値で、きっちり1,000円刻みで買い物したときにしか、その通りの価値になりません。

使い道も同時に狭まります。

  • 2026年9月30日をもって、ヴォーグ学園での優待券利用は終了
  • 2027年2月28日をもって、クラフトハートトーカイ会員ポイントへの振替サービスも終了

額面上の▲83.3%以上に、実質価値は落ちると考えるべきです。


😠 いちばん納得できないのは「長期保有でグレードアップ」を反故にしたこと

減額幅そのものより、私が腹を立てているのはここです。

変更後の制度では、200株以下に「3年以上継続保有」の区分が存在しません。

現行制度は「1年以上より3年以上のほうが優遇される」という設計でした。だから多くの株主が、売らずに我慢して保有期間を積み上げてきたわけです。私も家族名義で200株ずつ、長期保有を前提に持っていました。

しかも継続保有の判定は簡単ではありません。「1年以上」は6月30日・12月31日の株主名簿に同一株主番号で3回連続、「3年以上」は7回連続記載されることが条件です。3年以上に到達するには、3年半にわたって持ち続ける必要がある。

それだけの制約を課しておきながら、200株以下ではその区分ごと廃止する。積み上げてきた7回分のカウントが、丸ごと無価値になるわけです。

「長く持てば良くなりますよ」と釣っておいて、条件を満たした頃にハシゴを外す。制度としての誠実さを欠いていると感じます。


❓ 押さえておきたい実務ポイント

権利確定月は?
6月末・12月末の年2回。ただし変更後、100株以上200株未満は6月末のみの年1回に格下げされます。

いつから変わる?
2026年12月31日基準日の優待から。2026年6月末基準の優待(9月下旬発送予定)までは現行制度です。

特別優待品は?
6月30日に1年以上継続保有で1,000株以上の株主に年1回。2026年6月末基準ではエポック社とのコラボによるシルバニアファミリー「お花のプリンセス デコキット」が贈呈されます。


🤔 会社の言い分もフェアに見ておく

批判ばかりでは片手落ちなので、会社側の説明も確認します。

株主関連コストの推移(百万円):

2020/6 2021/6 2022/6 2023/6 2024/6 2025/6 2026/6
56 81 90 116 134 154 186

6年で3倍以上。会社は「少数単元株主への優待利回り偏重の制度設計」が原因と説明しています。

確かに、これは構造的に破綻していた制度です。株価183円で100株(18,300円)を3年以上保有すれば年6,000円の商品券。優待利回り32.8%が続くはずがありません。しかも2026年6月期の営業利益は106百万円。優待コスト186百万円が営業利益を上回っていたわけで、見直し自体は妥当な判断です。

ただ、配当は3円のまま据え置きなんです。

決算期 1株配当 配当性向 配当金支払総額
2025/6期 3円 112百万円
2026/6期 3円 25% 112百万円
2027/6期(予定) 3円 22% 112百万円

「今後は配当を中心とした利益還元を重視」と言いながら、増配は一切なし。優待で削った分が配当に回らないなら、株主還元の総額は純減です。これは還元の再配分ではなく、単なる還元縮小だと思います。


📊 業績|黒字化の中身に注意

(単位:百万円)

決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2024/6期 15,393 △1,592 △1,665 △2,091
2025/6期 14,045 65 4 △257
2026/6期(実績) 14,041 106 △11 431
2027/6期(会社予想) 14,452 682 585 503

✅ 評価できる点

当期純利益431百万円で黒字転換。小売セグメントは店舗数が290店→219店→211店(期中平均)と減っているのに、セグメント利益は△12.0億円→3.1億円→3.5億円と改善しています。1店舗あたり売上39.8百万円→47.9百万円。数を減らして質を上げる戦略は成果が出ており、ここは素直に評価したい。

⚠️ 気になる点

  • 経常利益は△11百万円の赤字。営業利益106百万円が営業外で117百万円消えています。有利子負債(四季報ベースで3,839百万円)の利息負担が重い
  • 最終黒字の中身は資産売却。会社自身が「資産売却等により黒字化」と説明しており、ヴォーグ学園の株式譲渡や有価証券売却(280百万円)によるもの。本業で稼いだ黒字ではありません
  • 営業CFが2期連続マイナス(△501→△234百万円)。現金も2,279百万円→1,887百万円へ減少
  • 2027年6月期予想が強気。会社予想の営業利益682百万円に対し、四季報予想は300百万円。前期も計画334百万円に対し実績106百万円と未達でした

📉 株価|発表翌営業日に窓を開けて2割安

発表は8月10日(月)の取引終了後。11日が山の日で休場のため、8月12日(水)が発表後最初の取引日となりました。

前日終値219円に対し、始値174円と45円(▲20.5%)のギャップダウン。寄り直後には171円まで売られ、9時47分時点で183円(▲16.44%)です。

決算は黒字化・翌期増収増益予想と悪くない内容。それでも2割安ということは、この株を支えていたのは業績ではなく優待だったということでしょう。


💡 ペリカン投資基準との照合(株価183円)

基準 評価 コメント
好財務 自己資本比率35.9%。基準の60%には遠い
営業CF △234百万円で2期連続マイナス
配当方針が明確 🔺 安定配当は明示。ただし3円固定で増配なし
中期経営計画 ⭕️ 2028年6月期までのKPIを開示
配当利回り4%超 3円÷183円=1.64%
PER15倍以下 🔺 会社予想EPS13.5円で13.6倍。四季報予想なら42倍
PBR 🔺 BPS約106円で1.73倍。割安感なし
ROE 🔺 11.3%だが資産売却込み
株主優待 200株の妙味は消滅

📝 ペリカンの結論

投資判断:全株売却済み。再エントリーは見送り ✕

  1. 200株の優待が年6,000円→年1,000円と、保有の前提が崩れた
  2. 200株以下は「3年以上継続保有」の区分ごと廃止。長期保有を促しておいてハシゴを外した
  3. 商品券から割引券への変更で、額面以上に実質価値が低下
  4. 優待を削った分が配当に回っていない(3円据え置き)ため、還元総額は純減
  5. 営業CF2期連続マイナス・自己資本比率35.9%と、財務も基準を満たさない

制度見直しは責めない。でも、やり方には納得できない

優待コスト186百万円が営業利益106百万円を上回っていた以上、見直し自体は経営として合理的です。優待利回り30%超が続くはずがない。そこは理解します。

ただ、長期保有を条件に優遇を約束しておきながら、その区分ごと消すのは別の話です。株主との約束の重みをどう考えているのか。そこに疑問符がついた時点で、私にとっては保有を続ける会社ではなくなりました。

買うなら1,000株以上・3年以上の一択、ただし条件付き

改悪後に妙味が残るのは、1,000株以上を3年以上保有する株主だけです。年13,000円分=優待利回り7.1%(183,000円投資)。配当3,000円と合わせれば総合8.7%になります。

ただしこれは額面の数字です。年13,000円分は500円券26枚。使い切るには年26,000円の買い物が必要で、しかも1回の会計を1,000円刻みに合わせないと切り捨てが出ます。手芸用品に年間これだけ使う人でなければ、7.1%は絵に描いた餅です。

そして営業CFがマイナスの会社に18万円を3年間預けるのは、私のスタンスではありません。3年後にまた制度が変わらない保証もない、というのが今回よくわかりました。

今後のウォッチポイント

  1. 営業CFがプラス転換するか(最優先。マイナスのままなら論外)
  2. 2027年6月期の会社予想を達成できるか(前期は計画未達)
  3. 優待削減分が増配に回るか(3円据え置きなら株主還元への本気度を疑う)

①と③がクリアされない限り、7135を買い戻すことはないと思います。

結論:優待株としての魅力は消滅。業績株として見るには財務が弱すぎる。売却継続。

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(※あくまで個人の見解です。投資判断はご自身の責任でお願いします!)


【出典】

  • ジャパンクラフトホールディングス「2026年6月期 決算補足説明資料」(2026年8月10日)
  • 同「株主優待制度の変更に関するお知らせ」(2026年8月10日)
  • 株価情報:2026年8月12日 9時47分時点

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