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プリモグローバルHD(367A)優待拡充+増配|配当込み利回り5.9%でも気になる財務の話

プリモグローバルHD(367A)優待拡充+増配|配当込み利回り5.9%でも気になる財務の話

高配当銘柄と株主優待をこよなく愛する自称『ハイブリット投資家』のペリカン(@Pelican_Blog )でございます。
本日も、ブログをご覧いただきありがとうございます┏○))ペコ

本日考察する銘柄は、プリモグローバルホールディングス(367A)です。7月15日に株主優待の拡充を発表しましたが、今回は優待ではなく配当目的の株として考察します。まずはどんな会社か、から見ていきます。

プリモグローバルHDはどんな会社?

項目 内容
社名 プリモグローバルホールディングス株式会社
コード・市場 367A(東証スタンダード)
代表者 代表取締役社長 澤野 直樹
本社所在地 東京都中央区銀座5-12-5
📍 本社をストリートビューで見る
主なブランド I-PRIMO(アイプリモ)、LAZARE DIAMOND(ラザールダイヤモンド)
決算月・上場 8月決算・2025年6月上場
時価総額 約255億円(2,886円×882.7万株で計算)

婚約指輪・結婚指輪を中心とするブライダルジュエリーの専門店を、国内87店舗・海外49店舗(計136店舗)展開しています。海外は台湾・中国本土・香港・シンガポール・マレーシアで、売上収益の36.5%を占めます(26年8月期3Q累計)。

この記事の結論

優待の商品券は私にとっては価値ゼロとみなし、配当だけで判断しました。配当利回りは4.16%で、私の目安である4.5%には届きません。ROEは10%を超え増収増益も続いていますが、自己資本比率は40%台で、のれんの大きさも気になります。

配当目的で見ると、今の水準はもう一歩、というところかもしれません。(売買の判断は必ずご自身で)

記事中の利回りは、すべて基準株価2,886円(2026年9月25日終値)で計算しました。

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優待拡充は「使う人」にだけ価値がある

変更の内容

毎年8月31日時点の株主に、国内の直営店(I-PRIMO・LAZARE DIAMOND)で使える商品券が贈られます。変更前は300株以上に一律5,000円分でしたが、100株から受け取れるうえ、株数に応じて金額が増える形になりました。

保有株式数 変更前 変更後
100株以上300株未満 なし 5,000円分
300株以上500株未満 5,000円分 10,000円分
500株以上1,000株未満 5,000円分 15,000円分
1,000株以上 5,000円分 30,000円分

基準日は年1回(8月末)のみで、継続保有期間の条件は発表資料に書かれていません。2026年8月末の基準日はすでに過ぎているため、今から買うと最初の優待は2027年8月末と、かなり先になります。

私にとっては価値ゼロ、使う人には価値あり

正直に書くと、この商品券は私にとっては価値ゼロです。使えるのはブライダルジュエリーの直営店だけで、ヤフオク!でも数百円の値すら付いていません。そのため、この記事では優待を0円として配当だけで判断します。

もちろん、指輪やアニバーサリージュエリーを買う予定がある方にとっては、額面どおりの価値があります。参考として、優待を額面で数えた利回りも下の表に並べておきます。

株数ごとの利回り

株数 年間配当 配当利回り 優待(額面) 優待込み利回り(参考)
100株 12,000円 4.16% 5,000円 5.89%
300株 36,000円 4.16% 10,000円 5.31%
500株 60,000円 4.16% 15,000円 5.20%
1,000株 120,000円 4.16% 30,000円 5.20%

配当は四季報の27年8月期予想の下限(年120円)で計算しています。配当だけで見れば、何株持っても利回りは同じ4.16%です。

配当と株主還元

期 中間 期末 年間 配当性向
25年8月期 0円 105円 105円 51.4%
26年8月期(会社予想) 60円 60円 120円 48.4%
27年8月期(四季報予想) 60円 60〜65円 120〜125円 39〜41%

配当性向は、25年8月期が四季報の1株益、26年8月期が会社予想の1株益(248.08円)、27年8月期が四季報予想の1株益で計算しました。26年8月期から中間配当が始まり、年120円に増えています。27年8月期の会社予想はまだ出ておらず、四季報は据え置き〜5円増配を見込んでいます。

業績は増収増益が続く

期 売上収益 営業利益 純利益 1株益
24年8月期 24,900 2,246 1,150 131.6円
25年8月期 28,002 3,132 1,786 204.3円
26年8月期(会社予想) 30,000 3,650 2,170 248.1円
26年8月期(四季報予想) 31,000 3,800 2,300 260.5円
27年8月期(四季報予想) 33,000 4,500 2,700 305.9円
26年8月期 3Q累計(実績) 23,267 2,906 1,758 201.0円

(単位:百万円)

良い点

3Q累計は売上収益が13.6%増、営業利益が18.4%増でした。国内は値上げで客単価が上がりつつ客数も堅調で、ラザールは全店で過去最高の売上になっています。海外はセグメント利益が46.1%増と、成長のけん引役です。

気になる点

プラチナ価格の高騰が値上げに先行し、売上総利益率は64.6%から60.2%に下がりました。純利益の伸びも7.0%にとどまり、税負担の増加(税率24.0%→32.5%)が響いています。会社は4Q以降に利益率が改善するとしています。

会社予想(25年10月公表・修正なし)より四季報の予想が高いのは、3Q時点の営業利益の進捗率が79.6%と過去3期平均(78.4%)を上回り、値上げ効果も4Qから効いてくると見ているためです。26年8月期の本決算で、どちらに近い着地になるかを確かめたいところです。

財務と余力指数

項目 2026年5月末
自己資本比率 40.4%
借入金(有利子負債) 14,420
リース負債 4,816
現金及び現金同等物 3,191
のれん+無形資産 29,496
営業CF(3Q累計/前期通期) 2,820/4,705

(金額の単位:百万円)

借入金から現金を引いたネット有利子負債は約112億円です。また、のれんと無形資産の合計(約295億円)が自己資本(約203億円)を上回っており、減損が出れば自己資本が大きく目減りする構造です。自己資本の増加(約23億円)も、大半は為替の換算差額(約20億円)によるものでした。営業CFは安定して黒字です。

🙋
 
 

余力指数って何ですか?配当性向とは違うんですか?

ペリカン
 
 

ROE(自己資本で稼いだ割合)からDOE(自己資本から配った割合)を引いた差です。稼いだうち会社に残った分なので、増配や優待拡充の余力の目安になります。

実績では、四季報の25年8月期ROE 10.6%からDOE 5.1%を引いて+5.5ptです。予想は基準株価とBPS 2,317.27円(26年5月末)から計算しました(PBR 1.25倍)。会社の26年8月期予想ではROE 10.7%−DOE 5.2%=+5.5pt、四季報の27年8月期予想ではROE 13.2%−DOE 5.2〜5.4%=+7.8〜8.0ptです。

余力指数(ROE−DOE)の目安 5段階(余力たっぷり・余力じゅうぶん・余力あり・やや物足りない・取り崩し)

プリモグローバルHDは、実績ベースで「余力あり」、四季報の27年8月期予想ベースでは「余力じゅうぶん」に入ります。ただし予想ベースの伸びは、増益が前提です。

実質総合利回りと投資指標

配当利回りは年120円で4.16%、125円なら4.33%です。PERは四季報の27年8月期予想1株益で9.4倍、会社の26年8月期予想では11.6倍、PBRは1.25倍(BPSは26年5月末)です。

配当だけ(年120円)で逆算すると、利回り4.5%を保てる株価は2,666円で、基準株価の2,886円より低い、そこまで待ちたい水準です。商品券を使う方なら、100株の4.5%ラインは3,777円まで上がります。

ペリカン投資基準との照合表

基準 評価 コメント
好財務(自己資本比率60%以上) △ 40.4%。ネット有利子負債は約112億円、のれんも大きい
配当利回り4%超 ⭕️ 4.16%(年120円で計算)
PER15倍以下 ⭕️ 9.4倍(四季報27年8月期予想)、会社26年8月期予想では11.6倍
ROE(8%超で⭕️、10%超で◎) ◎ 実績10.6%、予想10.7〜13.2%
余力指数(ROE−DOE) ⭕️ 実績+5.5pt「余力あり」、四季報27年8月期予想では+7.8〜8.0pt「余力じゅうぶん」
実質総合利回り4.5%超 △ 配当のみ4.16%(優待は0円で計算)。優待を使う人なら100株で5.89%

配当利回り・PER・ROE・余力指数は合格です。引っかかるのは、配当だけでは4.5%に届かない点と、自己資本比率・のれんの大きさです。

ペリカンの結論

配当目的で見ると、今の水準はもう一歩、というところかもしれません。(売買の判断は必ずご自身で)

配当利回りは4%を超え、ROEも10%超で増収増益が続く見込みです。配当性向は40%台で、利益が伸びれば増配の余地もあります。配当株として、候補に入れておく価値はある銘柄だと感じます。

それでも今の株価で飛びつく気にはなれません。配当だけでは利回り4.5%に届かず、自己資本比率は40%台で、のれんと無形資産が自己資本を上回っています。株価が下がって配当利回りが4.5%に近づくか、増配で利回りが上がるのを待ちたいところです。優待を実際に使う方なら、評価はもう一段上がると思います。

📚 最後までお読みいただきありがとうございました

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(※あくまで個人の見解です。投資判断はご自身の責任でお願いします!)

出典

  • プリモグローバルホールディングス「2026年8月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」(2026年7月15日)
  • 同「株主優待制度の変更及び拡充に関するお知らせ」(2026年7月15日)
  • 同社ウェブサイト「会社概要」(本社所在地)

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