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ビジネスブレイン太田昭和(9658)株主優待が100株から年2回に|実質利回り5.21%を検証

ビジネスブレイン太田昭和(9658)株主優待が100株から年2回に|実質利回り5.21%を検証

高配当銘柄と株主優待をこよなく愛する自称『ハイブリット投資家』のペリカン(@Pelican_Blog )でございます。
本日も、ブログをご覧いただきありがとうございます┏○))ペコ

この記事の結論

2026年8月28日、ビジネスブレイン太田昭和(9658)が株主優待制度の変更を発表しました。これまでは「3月末に300株以上を1年超保有」が条件でしたが、9月末の権利が新設され、100株から年2回もらえる形に変わります。300株以上・800株以上の区分も金額が引き上げられました。

100株を買った場合を想定すると、実質総合利回りは5.21%(基準株価1,094円/2026年8月28日)。私が打診買いの目安にしている4.5%を上回ってきます。

ただし直近の第1四半期は営業利益が前年同期比54.2%減で、中間期の業績予想も下方修正されたばかりです。利回りの数字は合格、中身は要観察。これが今回の判断です。

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会社概要

社名 株式会社ビジネスブレイン太田昭和
コード/市場 9658/東証プライム
代表者 代表取締役社長 小宮 一浩
本社 東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー
設立/上場 1967年8月/1991年11月
事業構成 コンサルティング・システム開発55%、SES共創ビジネス21%、BPO&マネージドサービス24%(26.3期)
時価総額/従業員 352億円/連結2,495名(平均38.3歳・平均年収730万円)

会計システムに強みを持つ独立系のシステム会社です。会計コンサルとシステム開発が主軸で、そこにSE派遣(SES)と人事給与・経理のBPOが乗る三本柱になっています。

株主優待が新設・拡充されました

変更前と変更後

基準日 保有条件 変更前 変更後
9月末 100株以上(期間条件なし) なし デジタルギフト500円分
3月末 100株以上(期間条件なし) なし デジタルギフト500円分
3月末 300株以上・1年超 クオカード3,000円分
(300株以上900株未満)
デジタルギフト3,000円分
(300株以上800株未満)
3月末 800株以上・1年超 クオカード5,000円分
(900株以上)
デジタルギフト9,000円分

変更点を整理すると、大きく3つです。

  • 9月末の権利が新設され、年1回から年2回に
  • 100株から対象に。しかも100株の枠には継続保有期間の条件がない
  • 上位区分は900株以上5,000円 → 800株以上9,000円へ。ハードルが下がって金額は1.8倍

クオカードからデジタルギフトへの切り替えも同時に行われます。金額が下がった区分はひとつもないので、既存株主にとっても純粋な拡充と言っていい内容です。

100株・300株・800株、年間でいくらもらえるか

保有株数 9月末 3月末 年間合計
100株 500円 500円 1,000円
300株(1年以内) 500円 500円 1,000円
300株(1年超) 500円 3,000円 3,500円
800株(1年超) 500円 9,000円 9,500円

デジタルギフトは割引券と違い額面をそのまま使えるため、受取額はそのまま計算しています。

100株1,000円に対し800株は9,500円。株数8倍で受取額9.5倍と、長く多く持つ人ほど得をする設計になっています。

実務ポイント

  • 新制度が適用されるのは2026年9月30日現在の株主名簿から。つまり今回の9月末分からいきなり対象です
  • 9月末分は継続保有期間の条件がないので、直前に買っても対象になります。基準日が9月30日(水)ですから、権利付最終日は2営業日前の9月28日(月)です
  • 3月末の3,000円・9,000円は「継続保有1年超」が条件。これから買う人が2027年3月末に間に合うかは判定方法しだいなので、当面は500円枠と考えておくのが無難です
  • これまで優待金額の一部を日本ユニセフ協会等に寄付していましたが、今後は優待とは切り離し、会社の社会貢献活動として別途実施する形に変わります

配当は年47円予想、株式分割に注意

🙋

前期は135円だったのに今期は47円ですよね。これ、すごい減配では……?

ペリカン

4月1日に1株が3株になっています。135円を3で割ると45円。実質は45円→47円の増配です。分割をまたぐ期は、必ず分割後に揃えて比べてください。

以下の表は、すべて分割後ベースに換算して並べています。

決算期 1株配当 1株益(EPS) 配当性向
25.3期 26円 71.5円 36.4%
26.3期 45円 92.0円 48.9%
27.3期(会社予想) 47円 87.8円 53.5%

27.3期は中間23.5円・期末23.5円の年47円予想。分割後ベースで25.3期26円 → 26.3期45円 → 今期47円と、2期で大きく水準を切り上げてきた形です。開示資料には記念配当・特別配当の記載がないため、47円はすべて普通配当として計算しています。

気になるのは配当性向です。25.3期の36.4%から今期は53.5%まで上がってきました。増配のペースが利益の伸びを上回っている状態で、ここから先の増配は利益が伸びないと苦しい。四季報の28.3期予想も47~50円と、そこまで大きな上乗せは見込まれていません(ここでは下限の47円で判断します)。



業績は足元で失速しています

26.3期は売上収益421億円、営業利益32.6億円、純利益29.9億円。27.3期の会社予想は売上436億円、営業利益34.3億円、純利益28.5億円と、増収増益(純利益は減益)の計画です。

ところが2026年8月13日に出た第1四半期は、売上収益105.2億円(前年同期比4.6%増)に対し、営業利益2.99億円(同54.2%減)、親会社帰属利益2.13億円(同61.3%減)。売上は伸びたのに利益が半分以下になりました。会社は要因として、要員配置の偏在による稼働率の低下、新規プロジェクトの立ち上がりの遅れ、事業所移転費用(浜松BPOセンター)の発生を挙げています。加えて次世代ソリューション「ACT-Horizon」への研究開発を積極化し、販管費が前年比23.1%増えました。

会社は同日、中間期の事業利益予想を15.5億円から13.0億円へ引き下げています。一方で通期予想は据え置き。受注高は105.1億円(前年同期比5.8%増)、受注残高135.4億円(同5.1%増)と受注自体は堅調で、減益要因の一部は一過性という説明です。仕事は取れているので、下期にどこまで戻せるかという局面ですね。

なお四季報の数字(2026年6月17日作成)は8月13日の下方修正より前のものです。通期予想の水準は会社予想とほぼ同じですが、時点のズレは頭に入れておいてください。

財務と余力指数

自己資本比率は26.3期末63.4%、1Q末62.5%。現金及び現金同等物は113.9億円(1Q末)で、借入による有利子負債は四季報の記載がなく、負債側で目立つのはIFRS基準のリース負債36.0億円程度です。営業CFは44.8億円(26.3期)。財務は良好と見ていい水準です。

そのうえで、私が必ず見ている「余力指数」を計算します。

🙋

余力指数って、何を見ている数字なんですか?

ペリカン

ROE(自己資本で稼いだ割合)からDOE(自己資本から配った割合)を引いた差です。稼いだうち会社に残った分で、大きいほど増配や優待新設の余力があります。

26.3期の実績は、四季報記載のROE10.0%からDOE4.9%を引いて+5.1pt。27.3期は他社と横並びで比べるため、PBR1.16倍÷PER12.5倍×100=9.3%をROE、PBR1.16倍×配当利回り4.30%=5.0%をDOEとして計算し、+4.3ptとなります(いずれも基準株価1,094円ベース)。なお24.3期は純利益141億円という特別要因で膨らんだ期のため、推移からは除いています。

数字だけ出されても高いのか低いのかわからないと思いますので、私が集計した全銘柄の分布を目安として置いておきます。

余力指数(ROE−DOE)の目安 5段階(余力たっぷり・余力じゅうぶん・余力あり・やや物足りない・取り崩し)

ビジネスブレイン太田昭和の+4.3ptは、上から3番目の「余力あり」の区分に入ります。ただし+3〜+7ptという幅のなかでは下寄りの位置で、全体の中央値+5.7ptには届いていません。増配や優待拡充の余地がまったくないわけではないものの、ここから大きく踏み込むには利益の伸びが要る、という水準です。

実質総合利回りと投資指標

基準株価1,094円(2026年8月28日終値)で計算します。予想EPS87.76円からPERは12.5倍、BPS946.4円(26.3期)からPBRは1.16倍、配当利回りは47円÷1,094円で4.30%です。

保有株数 投資額 年間配当 年間優待 合計 実質総合利回り
100株 109,400円 4,700円 1,000円 5,700円 5.21%
300株(1年超) 328,200円 14,100円 3,500円 17,600円 5.36%
800株(1年超) 875,200円 37,600円 9,500円 47,100円 5.38%

100株の年間受取額5,700円を4.5%で割り戻すと126,667円、1株あたり1,267円になります。基準株価1,094円より上ですから、これは「ここまでなら買っていい上限株価」として使える数字です。優待も配当も一過性のものではないので、そのまま継続ベースの目安として採用しています。

ペリカン投資基準との照合

基準 評価 コメント
好財務 ⭕️ 自己資本比率63.4%、現金113.9億円
配当利回り4%超 ⭕️ 4.30%(47円/1,094円)
PER15倍以下 ⭕️ 12.5倍
ROE 予想9.3%。10%にわずかに届かず
余力指数(ROE−DOE) +4.3ptで「余力あり」。中央値は下回る
実質総合利回り4.5%超 ⭕️ 5.21%(100株)

ペリカンの結論

投資判断は「100株の打診買い候補。ただし決算をひとつ見てからでも遅くない」です。

買ってよいと考える理由は、利回りと財務です。100株で実質総合利回り5.21%は基準の4.5%を大きく超えていますし、自己資本比率63.4%・現金113.9億円という財務なら、多少業績がぶれても優待や配当がすぐ止まる会社ではありません。9月末の権利は継続保有期間の条件がないので、今から買っても対象になります。

それでも待ちたいと考える理由は、稼ぐ力のほうです。第1四半期は営業利益が半減し、中間期予想は下方修正されました。会社は一過性としていますが、確認できるのは次の決算です。加えて配当性向は53.5%まで上がり、余力指数も+4.3ptと全体の中央値を下回ります。ここから先の増配は、利益が戻ってこないと出しにくい。優待が拡充された今が最も見栄えのする瞬間で、業績はまだ回復を確認できていない、という順番になっている点は意識しておきたいところです。

📚 最後までお読みいただきありがとうございました

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(※あくまで個人の見解です。投資判断はご自身の責任でお願いします!)

出典

  • ビジネスブレイン太田昭和「株主優待制度の変更に関するお知らせ」(2026年8月28日)
  • ビジネスブレイン太田昭和「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」(2026年8月13日)
  • 基準株価:1,094円(2026年8月28日)

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